VIX指数急騰!ハイテク株ショックが姿を変えて市場全体に波及

昨夜の米国株式市場ではシカゴVIX指数が27ポイント台まで急騰。今年の1月や3月にも30ポイント超えを見せた同指数ですが、4月以降1年ぶりに20ポイントを下回る「楽観」が株式市場を覆っていた後だけに、その反動の強さが見受けられます。

 

※シカゴVIX指数

 

金融市場ではインフレ懸念と金利高によるハイテク株ショックが市場を席巻し始めましたが、このうねりが投資家のポジション調整を誘発し、刻々と姿を変えて「市場全体に波及」しつつあります。

昨日の東京市場では、インフレに強い不動産や金利高を歓迎する銀行株などが底堅く推移しておりましたが、昨夜の米国市場ではこれらも売られてきている様子からも、市場全体に売りが波及している様子が窺えます。

 

<12日の米国株式市場>
S&P500  -2.67%
ナスダック総合  -1.98%
NYダウ  -2.14%
ラッセル2000 -3.26%
SOX(フィラデルフィア半導体)指数 -4.20%

 

11日は下げ渋ったSOX(フィラデルフィア半導体)指数ですが、10日に続き再び4%超の下落となっており、引き続きハイテクの下げが急落の主因。ただ、ハイテク比率の少ないNYダウにも売りが波及している様子が見受けられます。

今日の日本株にもこの影響を受けそうですが、特に中小型株で構成されるラッセル指数の下げ幅も大きい様子から、マザーズの動きが危惧されます。

日経平均やマザーズが急ピッチで下げていますので、目先的には自律反発の動きも想定されますが、足元の世界的株安の流れが一過性のものであるのか否か目先は見極めていく必要がありそうです。