今週の株式市場は動きが落ち着きを取り戻しつつあります。今月中旬までの調整局面では、価格と需給の「過剰」が削ぎ落とされた現状を捉えた投機性資金の活動が、再び動き出す気配が出てきております。
現状、日経平均やマザーズなどの指数がリバウンドを試す展開となっているものの、戻りの弱さや出来高が盛り上がらない点は気になります。しかし、株式市場の下落相場が続くというよりも、方向感に乏しいレンジ相場に突入したという見方をしております。
ただ、基本的には循環物色の流れが根底にありますので、5月に高値を付けた銘柄は引き続き上値の重い展開が予想されるものの、一方で4月中旬以前に高値を付けて現在調整中にある銘柄や、新たな相場が起きそうな出遅れ銘柄などへ関心を向けていく局面にあるとも考えております。
物色トレンドとしては、今月の株価急落のけん引役となった「半導体」関連や下げのきつかった中小型株が見直されていますが、今後のトレンドを見る上で、こちらの記事でも書いた「東京五輪開催中止」なら、現状の米国株に対する「出遅れの差」がそのまま見直し余地に転じる可能性にも注目。
こちらの記事↓
株式市場は方向感に乏しいレンジ相場に突入か!?目下、「東京五輪開催の是非」に注目
人材関連や、旅行・飲食・サービスなどの「経済正常化」で恩恵を受ける銘柄群には、まだまだ出遅れている魅力的な小型株が多く散見されます。また、足元物色されているデジタルトランスフォーメーション(DX)関連やゲーム関連物色もソコソコ進んでしまいましたが、いくつかの出遅れ銘柄が散見されます。
レポートで配信した銘柄である、人材関連の3991ウォンテッドリーや上昇途上中の旅行関連銘柄●●●8、DX関連の6081アライドアーキテクツや3●●●、ゲーム関連では3903gumiや4777ガーラなどが大きく動きましたが、これらテーマの中でも投機性資金のターゲットになる銘柄には必ずと言っていいほど特徴があります。
弊社では、今後急速に値を吊り上げると想定される案件をいくつかマークしており、これまでとは異なった銘柄が火柱を上げてくる展開も十分想定されます。このような新手の短期物色に適した銘柄を、今後も【厳選】個別銘柄戦略レポートで取り上げていく予定です。