デジタルホールディングス(2389) 相場は新たな上昇局面に突入か!? 前回記事から見通しとポイントをupdate

デジタルホールディングス(2389)
5月27日の終値は2421円(+63円)となっております。

今週は大きく値を飛ばし2月の戻り高値を突破。昨年12月高値(2151円)や今年3月高値(2210円)水準といった、これまでに三度跳ね返された「2200円付近の上値抵抗」を抜けたことは非常にポジティブです。

前回の記事では、「上昇には時間を要する銘柄」と記事を〆ましたが、相場はここにきて新しい上昇局面に突入した可能性が高まっております。

 

~前回の記事~

 

この記事掲載時からファンダメンタルズもアップデートされており、5月13日の決算発表(21年1-3月期)では通期見通しの上方修正も同時に発表しております。決算短信を見ると、本業以外の投資事業による収益が利益を押し上げている体質は変わりませんが、本業のネット広告事業では「収益性の改善」が進んでいる点には注目。

 

決算短信において、「売上高におきましては、各セグメントにおいて業績は順調に推移しておりますが、年初における想定以上に新型コロナウイルス感染症の拡大による広告費削減が顕在化するリスク等を考慮し、予想に変更はありません。」としており、ワクチン普及で「脱コロナ禍」が進むなら改善の余地を織り込む動きが期待されます。

 

同社の前期(20年12月期)時点でのネット広告事業は、コロナの影響で広告出稿が減少した影響を受けて苦戦が続き、株価も伸び悩んでおりましたが、昨年11月の世界的にワクチン開発の成功が報じられたころから、ワクチン普及後の「景気正常化」への期待感が株価上昇の追い風となってきた背景があります。

その後、国内ワクチン普及の「周回遅れ」が顕在化したこともあり、株価は一時低迷しておりましたが、ここにきて普及加速への期待が高まっていることも考慮する必要があると考えております。

会社側の今期の通期見通しでは、時価PERは4,9倍、PBRは1,74倍と依然割高感はありませんので、株価修正余地は残されていると見ております。

 

※デジタルホールディングス(2389)の日足チャート

 

前回記事にて、

ポイントとして現状上値を抑えている上記2200円付近を今後抜けると、一気に上げ足を速める可能性がある点は意識しておく必要があると考えております。

と記した展開が、既に現実味を帯びております。

25日に発表された「自社株買いの上限倍増」のIRで、ここ2営業日は出来高を伴い大きく上昇しておりますので、テクニカル面でボリンジャーバンド+2σ上で4営業連続推移していることや、RSIの過熱から、目先的には少し調整が入るかもしれません。

しかし、今後の「のびしろ」を考慮すると、株価は調整を挟みつつも2018年高値水準である3500円付近を試す展開に発展するのかが注目される相場です。

 

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