デジタルホールディングス(2389)
6月11日の終値は2445円(+59円)となっております。
先週は2200円付近で調整が続いておりましたが、今週は徐々に下値を切り上げ、再び上値を意識した展開へ回帰しつつあります。目先は5月高値水準である2462円を試す展開を想定しており、前回記事で指摘した「相場は新しい上昇局面に突入した」との見方に変わりはありません。
~前回の記事~
デジタルホールディングス(2389) 相場は新たな上昇局面に突入か!? 前回記事から見通しとポイントをupdate
今期(21年12月期)は金融投資事業において、ラクスル株の売却益計上が利益を大きく押し上げる要因となっておりますので、大幅な利益急増は一過性の可能性があります。しかし、本業の広告事業における利益改善が想定以上に進んでいるほか、同社が成長エンジンと位置付け収益化を急いでいる、デジタルシフト事業における「DX関連」としての材料性は健在です。
ここ最近の中小型株物色においては、DX関連や脱炭素関連など「国策」絡みの関連銘柄が根強い人気を見せ、将来性を織り込む物色が続いていることも、デジタルホールディングスの高値を模索する背景となっております。
また、130万株(20億円)を上限とした自社株買いも進んでおり、同社の前向きな株主還元姿勢も投資家を惹きつける要因になっていると見ております。
※デジタルホールディングス(2389)の日足チャート
チャートでは高値圏にありながら信用残は減少が続いており、5月後半に「自社株買い倍増」のIRで高値を付けた際の過熱感は大きく後退しており、需給も悪くありません。
目先は5月高値水準である2462円を試す展開を想定され、この水準では戻り売りに押される場面もあるとは思いますが、いずれ突破してくる可能性が高いと見ております。引き続き時間が掛かる銘柄ではありますが、2018年高値(3540円)へ向けた動き見通しです。