週明けの株式市場 日経平均は引き続き膠着

6月14日前場(11:00)時点の日経平均は、先週末比で小幅に反発し29000円台を回復しております。ただ、ここ半月ほど29000円を挟んで小幅な動きが続いており方向感がありません。

日経平均の日足は、ここ半月程度75日移動平均に上値を阻まれている印象。指数寄与度の高いソフトバンクG(9984)などは安値圏に沈んだままで、膠着状態が続いております。

 

※ 日経平均の日足チャート

 

先週発表された5月の米CPI(消費者物価指数)では強い伸びが示されたものの、市場では「インフレは一時的」との認識が強まっており、発表以降米長期金利も下落基調に転じております。

長期金利下落は株式市場にとってはプラスですが、日米共にあまり方向感が出ていません。今週は、米FOMCや日銀金融政策決定会合といった中央銀行イベントを控えており、投資家も動き難い局面ではありますが、このイベントを契機に指数にも方向感が出てくるか注目されます。

 

一方、マザーズ指数は5月中旬の底打ち以降、順調なリバウンドが継続しております。大型株が膠着している背景から、短期資金は小型株市場へ流れやすい環境と言えます。マザーズ指数は、目先200日移動平均(1204P)を試す展開へ発展するか注目されます。

 

※ マザーズ指数の日足チャート