FRONTEO(2158)
8月25日前場10:41前現在の株価は1488円(+75円)となっております。
今週の株価は7月の高値である1380円(7/7)を突破し、足元では強い動きを見せております。22年3月期の1Q決算では、好調な事業展開で増収増益。併せて通期計画の上方修正を受けて見直しの動きが加速した背景があります。
前期(21年3月期)から収益は足踏みも利益率に改善傾向が見られており、今回の上方修正を受けて、相場は先行き期待が高まる状況となっております。
同社は、独自に開発した言語系人工知能(AI)エンジンを柱とする、主にリーガル・ビジネス分野向けの支援サービスを提供。証拠開示データの収集解析・業務効率化から経営判断までを支援するソリューションサービスに強みを持つ企業です。
FRONTEO(2158)に関しては、弊社有料ポートで投機性の高いファンド資金介入案件として、750円付近で取り上げた経緯があります。また最近になって、この相場に関与する投機ファンドの新たな案件の存在も急浮上しており、今後レポートでも取り上げることになるかと思います。
※FRONTEO(2158)の日足チャート
FRONTEO(2158)の相場に話を戻すと、レポート配信時の目標に据えた水準は、ここ数年来の相場で高値となった1400円付近を見据えましたが、現状はこれを上抜きつつあります。
しかし、ここ数年来の相場では、FRONTEO(2158)の上場来高値水準である1400円台を目処に天井を打つケースが何度も(2014年,2016年、2018年)繰り返されてきた背景があります。
これを上抜くには、営業益が過去最高であった2012年に大きく及ばない現状では、更なる利益率に改善を織り込む必要があると見ており、時価が上場来高値水準を超えている現状は、やや過大と見ることもできます。
ただ短期目線では、日足及び週足共にオシレーター系のテクニカル指標は買い継続を示唆しており、特にボリンジャーバンド(25日)を見ると、6月から7月に掛けて起きた+2σに沿ったバンドウォークが再現されつつある現状は、この流れ(勢い)が続くまでは持続する方針が得策と考えております。
目安としては、今後ボリンジャーバンドの+1σを再度割り込むまでは、短期上昇局面が継続すると見て、臨機応変な対応で臨む局面と考えております。