この一週間を振り返ると、アジア株の戻りが目立っております。前週までの下落幅から日経平均が2%台の戻りに留まっており、やや物足りない印象を受けますが、週間でJASDAQが+3%、マザーズ指数が+5%を超す上昇となっており、中小型株を買い戻す動きが目立ちます。
先週(~8/27)の各市場の動き (週間騰落率)
<国内市場>
日経平均株価 27,641.14 +2.32%
TOPIX 1,928.77 +2.56%
東証二部 7,548.40 +2.61
JASDAQ 185.88 +3.03
マザーズ 1,092.52 +5.58%
ドル/円 109.85 +0.05%
<アジア市場>
上海総合指数 3,522.16 +0.59%
香港ハンセン 25,407.89 +2.25%
韓国総合株価指数 68.72 +2.40%
<米国市場>
S&P500 4,509.37 +0.88%
ナスダック総合 15,129.5 +1.23%
NYダウ 35,455.80 +0.96%
<欧州>
ユーロ・ストックス50 4,190.98 +1.05%
独DAX 15,851.75 +0.28%
英FTSE100 7,148.01 +0.85%
仏CAC40 6,681.92 +0.84%
<その他>
WTI原油 68.72 +10.27%
NY金先物 1,820.25 +1.40%
米10年債利回り 1.310 +3.97%
シカゴVIX 16.39 -11.69%
今週の日経平均は前週(~8/20)までの急激な下落の反動もあり、戻りを試す動きとなりました。ただ、26日にアフガニスタンの首都カブールにある空港近くで起きた爆破テロ事件を受け、地政学的リスクの高まりから週末に掛けては軟調な展開へ。また、米ジャクソンホール会合でのパウエル米FRBの講演を控えていたことも、見送りムードを強めました、
注目された米ジャクソンホール会合ですが、パウエル米FRB議長の講演はNY市場取引時間に行われました。予め他の地区連銀総裁によるタカ派的発言が相次いだ後だけに、パウエル議長の緩和縮小を慌てない姿勢やハト寄りの発言で、市場は安堵した様子が窺えます。
米国株をはじめ貴金属や原油などのコモディティが買い戻される展開となっており、やや景色が一変した印象があります。N225先物の夜間取引も27860円(+220円)まで値を戻しております。週末に掛けてリバウンドの動きに足踏み感が出ていた日本株ですが、来週はリバウンド継続から戻り高値を塗り替えていけるか注目されます。懸念としては、依然不安定な動きが続く中国株の動向は注視しておく必要がありそうです。