マネーゲームが加速する東京機械製作所(6335)

東京機械製作所(6335)
9月8日の終値は2858円(+500円)となっております

相場は3営業日連続のストップ高と強烈な動きを見せております。乱高下を交えた展開で、相場はマネーゲーム化しております。この銘柄は7月に弊社有料レポートでも取り上げた経緯があり、お問い合わせが多い銘柄でもあります。

 

レポートでは、6月後半から投機性の強い低位株として配信した経緯がありますが、8月に入り買収防衛のため事前警告型「ポイズンピル」が出てきたことは想定外です。また、レポートにおける目標株価1500円は既に達成済みとなっております。
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同社は新聞などの印刷輪転機や関連機器の老舗メーカー。会社側の業績見通しもブレが大きく、ファンダメンタルに注目する銘柄ではなく、あくまで投機性の高さに注目した案件です。東証一部上場銘柄とは言え、時価総額は249億円規模まで拡大しておりますが、レポート配信時は時価総額が100億円を割り込む超小型株であったことから、値動きの軽さにも注目した銘柄です。

 

ただ、足元のアジア系ファンドも絡んだ買収劇は、思惑が先行し易い手掛かりであり、マネーゲームがヒートアップする土台は以前からできていた案件でもあります。これに加えて、足元の地合いが「リスク選考」と追い風になれば、相場が火を噴くのは必然だったかもしれません。

 

※東京機械製作所(6335)の日足チャート

 

チャートは2013年高値2700円を8年ぶりに突破しております。しかし、足元の相場は短期需給のみが「鍵」となっており、上値目処を探るのはナンセンスな状況と言えます。

連日のストップ高も、3日はザラバ高値から一気に400円を超す下落を見せるなど、乱高下を伴うハイリスクな状況に至っていることは否めません。今後相場がピークを付けた後は、かなりの値幅で急落することを前提に見ておく必要があります。

 

今の状況から、一転して売りたくても売れない局面も出てくる可能性には注意が必要でしょう。参加している投資家もそれが分かっているからこそ、全集中で板に張り付き売り場を模索しているものと推察されます。

上値の目処を探ること自体がもはやナンセンスな状況にあることや、レポートの目標株価は達成したことも踏まえ、お問い合わせに対しては一律、利益確定の方針で返答しております。