東京株式市場は二営業日続伸で戻りを試す展開へ。マザーズ指数も2営業日続伸となっており、買い戻しが意識される。しかし、この戻り局面でのマザーズの出来高は依然低調であり、リバウンドに対して投資家の慎重な姿勢が窺えます。
米連邦債務上限問題や中国恒大の波乱は一巡しつつありますが、「第二の中国恒大」を危惧する向きや、長期金利の上昇が続く米国市場の先行き不透明感が強い状況は変わっておりません。今後、自民党新総裁に岸田氏を擁して臨む衆院選も不透明感が強い要素の一つです。
この影響からか、9月前半に大きく物色されたDXや脱炭素といった政策期待絡みの物色は、やや勢いに物足りなさを感じます。一方で、幅広い銘柄が買い戻されている中で、比較的パフォーマンスの高いものでは「脱コロナ」関連が目立ちます。
先週は米製薬大手メルクが開発を進める新型コロナウイルス感染症の飲み薬が公表され、日本政府も年内の調達へ動き出しております。
日本では「サラッと」報じられたニュースですが、この薬の存在は大きく、量産が容易で安価な錠剤ということもあり、普及は早いのではないかと期待されます。
ワクチン普及に加え、重症者用に「抗体カクテル」、そして軽症者用に「メルクの飲み薬」が加わり、人類はインフルエンザと共存してきたように、コロナとの共存社会が着々と確立されている様子が窺えます。このような背景から、「脱コロナ」関連の物色が今後も大きな流れになると見ております。
8日の上昇率ランキングでも、ブライダル、飲食、旅行、イベント関連銘柄が多く名を連ねており、業種柄小型株も多いことから、まだまだ出遅れ銘柄が目立つ物色テーマでもあります。
狙い目は、値動きの軽い銘柄を中心に短期資金のターゲットとなる展開は続くとみておりますので、目先は手垢の付いていない銘柄や出遅れ銘柄を中心に、弊社でも「有料レポート」では厳選できたもののみ配信していきます。