タスキ(2987)
12月22日の終値は1464円(+79円)となっております。
※この銘柄は12月9日を基準日として1株を2株へ分割しております
タスキ(2987)が4日続伸と騰勢を強めております。11月後半以降の一か月間の値動きは、高値から30%を超す調整となりましたが、ここにきて株価は再浮上の兆しが出てきております。値動きに大きな変化が出てきている様子から、今後の相場の方向性を見極めるうえでも、今は重要な局面を迎えております。
タスキは投資用住宅の開発販売を手掛ける不動産関連企業ですが、IoT対応設備を標準仕様とした新築投資物件の開発販売や、不動産型クラウドファンディングの運営、不動産事業のDX化を手助けするコンサル事業など、いわゆる不動産テック企業としての特徴があります。
また、弊社有料レポートでは1800円台(12/9の株式2分割前)で取り上げた銘柄ですが、レポートでは水面下でこの相場に関与している“某投機筋“の動きにフォーカスして、その値動きを追って参りました。
11月15日に発表された2021年9月期決算においては、売上高30%増、経常2.1倍で着地。また今期見通しにおいても、売上高41%増、経常22%増と5期連続最高益を見込んでおり、大幅な増収増益基調を継続。併せて増配と12月9日を基準日に1株を2株へ分割することも発表しております。
※タスキ(2987)の日足チャート
この決算発表及び今期見通しを受けて、株価は11月22日に向けて高値を付ける展開となりましたが、その後はマザーズにおける地合いの急悪化を受けて、株価は30%を超す調整を余儀なくされております。
現時点でマザーズの底打ちが成ったかは、今日時点で判断が難しい局面ですが、タスキの日足におけるオシレーター系のテクニカル指標では買い転換を示唆するサインが点灯しております。
タスキは2020年11月のマザーズIPO銘柄です。まだ上場間もない企業ではありますが、不動産業界のDX化が遅れていることが指摘されている昨今、この分野の成長ポテンシャルを考慮すると、タスキの今後の成長性とこれに伴う株価の「のびしろ」は依然大きく残されていると見ております。
目先は25日移動平均を試す展開を想定しますが、11月高値から大きく調整した現状は、改めて買いの目で見ていく局面と認識しております。