年末の動きを見ると、物色の方向感は乏しい状況でした。売りのピークは通過したと思われますが、年末年始の休みの間に起こる急変を避けるため、株の持ち越しを避ける動きから様子見ムードが強まった印象があります。
ただ、年末特有の税金対策売りや、32社が上場した12月の「IPOラッシュ」が一巡したことで、需給を取り巻く環境は大きく改善しております。年明けはまだ市場参加者が少ないことから、薄商いのなか仕掛け的な動きが見られる可能性もありますが、安い場面は買いのスタンスと見ております。
物色面では、弊社有料レポートでも取り上げたSEMITEC(6626)やワンキャリア(4377)のような、収益成長期待の高い銘柄に見直しの動きが出易い傾向があります。この手の銘柄は、1月も需給環境の改善から値幅が出易い可能性があります。
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SEMITEC(6626) 見直しの動きから、再び値幅取りの動きを強めるか注目
また、材料性は乏しいものの投機性の高さで人気化したリミックスポイント(3825)や3Dマトリックス(7777)なども、もともと個人投資家の関心が高い投機銘柄であることから、地合いが大きく傾かない限りは投機系資金に選別され易い物色対象になると考えております。
これらの中には、安値圏に沈んでいるものも多く値幅を伴う可能性の高い銘柄が散見されます。2022年の個別株は、2020年のように何でも上昇するといったイメージではなく、やはり2021年同様に選別色の強い物色の流れが続くと見ております。
弊社でも新年相場において、今後急速に値を吊り上げると想定される案件をいくつかマークしており、これまでとは異なった銘柄が火柱を上げてくる展開も十分想定されます。1月はSEMITEC(6626)などに続く次なる“ターゲット候補“の存在も、徐々に浮かびつつあります。このような新手の短期物色に適した銘柄を、弊社有料レポートで取り上げていく予定です。