昨夜のNYダウが一時1100ドルを超えるなど、市場のボラティリティが激しさを増しており、シカゴVIX(恐怖指数)は38ポイントまで急騰。現在は32~33ポイント付近で推移しているが、FOMC後のFRBパウエル議長の記者会見が行われる日本時間27日の未明まで、不安定な動きが続きそうだ。
FRBは既にテーパリング(量的緩和縮小)の議論を終えた感があり、焦点は利上げ開始時期・ペース・そして保有資産圧縮へと、市場予想を上回る急ペースで議論が進んでいる様子が窺える。ただ、足元の株価急落を見ていると、過度に悲観的なシナリオも織り込み始めた感がある。
景気見通しや企業業績など「ファンダメンタルズ」が急変しているわけではなく、マーケットの動揺が過剰に大きくなっていることから、個別には「バリュエーション」面から見直し余地が出てきている銘柄も散見される。