昨日まで日経平均は3日続落。下げ幅は1700円を超しております。3月8日は東証新安値銘柄が今年最高を記録。ただ、数としては485銘柄と「急落相場における底打ち」という観点からは、まだ物足りなさを感じます。
上昇しているのは鉱物資源、エネルギー、穀物などコモディティ急騰を背景とした関連銘柄が中心で、全てが売られている状況ではありません。過去の「急落相場」と比較しても、市場全体が追証発生に伴う動きとなれば、これら上げている銘柄にも「売らざるを得ない」事情が出きますが、現状はまだこの域には至っておりません。
ただ、目先的には下げの最もきつかった欧州株に下げ渋りの兆しが出ていることや、危機感から買われていた米長期債が売られている(金利は上昇)様子から、目先は一時的に戻す場面も出てくるかもしれません。
ただ、昨夜の欧州株は下げ渋りとなったものの、米国株や夜間の日経先物は欧州と比して弱さが目立つ印象があります。また、商品市況に短期資金が集中し過ぎていることから、ニッケル急騰の様な商品市況における金融ショックも懸念されます。