マーケットは「先行き不透明」なことを最も嫌います。
こちらの記事で書いた「今の悪材料は主に3点」はどれも先行きの見えない材料ばかりです。
「インフレの高騰と金融政策」
市場はFRBの年内利上げを2.75%-3.0まで織り込む。しかし、これでインフレ抑制に効果があるのか?2023年はどこまで利上げが進むのか?FRBはどこまでやるつもりなのかが、現時点では不透明。
「ロシア・ウクライナ戦争」
西側諸国による対ロシアへの金融・経済制裁はロシア経済に大打撃となる一方で、西側もエネルギー需給のひっ迫と価格高騰で世界経済は痛みを伴う。原油は何とか供給先を確保できても、EUはロシアからの天然ガス依存脱却はかなり無理がある。ロシアと西側諸国との対立も先行き不透明感が強い要因。
「中国の対コロナ政策に伴うロックダウンの長期化」
ロックダウン長期化で中国の景気減速は不可避。経済活動の低下で世界的インフレ抑制には効果があるが、一方でサプライチェーン混乱の火種となる。ロックダウンがいつまで続くのか不透明。
ただ、これらうちどれか一つでも先行きが晴れてくると、マーケットは好材料と捉える可能性があります。