指数は戻り高値を更新し、相場の回復が鮮明です。特にマザーズ指数の動きが強い。同指数の週足は26週移動平均(705P)を試しているが、抜けば昨年11月以来の同ライン上へ回帰します。
マザーズ指数の動きから個別の材料株を物色する動きが活発化している様子が見て取れ、今年は売りの主役だったITテック系が強く見直され始めています。
※マザーズ指数の日足
※マザーズ指数の週足
弊社が注目しているのは引き続き、バイオ関連。こちらの記事でも書きましたが、バイオは物色対象として見直されています。
今週は特に、バイオ関連銘柄の物色の幅が広がりつつあります。
足元の地合いは世界同時株高の様相を呈しており、日本株のみならず、今週は欧米市場も上昇基調が鮮明となっています。
今月は、月末に掛けて各国の金融政策イベントが相次ぐ為、一筋縄の上昇とはいかないだろう。しかし、年初から下げ続けてきたマーケットが、ここ最近は打たれ強くなってきている変化にも注目。
米インフレ率の上昇や金融引き締めの加速への懸念、コロナ感染再拡大といった悪材料が並ぶなか、上値を意識した展開となっている状況は、これまでとは異なる動きです。
この半年間の下落で、マーケットは想定し得る悪材料を織り込んできた感があり、先行き不透明は依然多く残るものの、一時的にまとまった戻り局面があっても良いタイミングにあると見ている。
例年7月~8月後半の株式市場は、パフォーマンスが冴えない傾向はありますが、今年はサマーラリーに期待したい。
今後4-6月期決算発表へ突入することから、企業業績に関心が集まることを考慮すれば、個別の材料株を中心とした物色が中心となりそう。相場の一時的なまとまった反騰局面と見れば、短期値幅取りに重きを置いた銘柄選別で臨みたい局面です。