個別株物色動向 投資家心理の変化に注目

 

先週の株式市場は、10日の米CPI(消費者物価指数)発表後に、それまで売られてきた流れから一転して地合いが大きく改善。国内市場は11日が祝日であった為、CPI発表後の取引は12日のみとなりましたが、この間米国株は力強い上昇を見せています。

「インフレピークアウト」と判断するには時期尚早ですが、これまでの株安の要因に大きな変化が出てきたことには、違いありません。これに投資家が歓喜するのは必然で、また米国景気はリセッションが意識されつつ強い雇用が示されていることも、楽観ムードを醸成に一役買っています。

 

8月の残りには、今後の米金融政策の行方を占う「ジャクソンホール会議」以外、大きなイベントがありません。この為、しばらくは、この強気相場が続く可能性があると見ています。

個別株物色では決算発表がピークを迎えていることで、業績絡みの物色が目立ちますが、今後「インフレピークアウト期待」に伴う見直し物色が活発化するようなら、投資家はリスク選考姿勢を強めてくるものと見ています。これは出遅れ銘柄にとってはチャンスとなります。

 

物色の体感温度を測る目安としては、マザーズ指数の動向に注目。日経平均は12日の取引で戻り高値を突破しましたが、マザーズ指数がやや出遅れ。個人投資家比率の高い指数であるため、今後の個人投資家の動きが注目されます。

 

※マザーズ指数の日足チャート

 

個別では、弊社有料レポートでも取り上げたJトラスト(8508)やアートスパーク(3663)など戻り高値更新銘柄に注目。この局面(地合い好転)で戻り高値を抜く強さは、もとよりの高い人気を裏付けています。この手の高値をブレイクアウトした銘柄には、短期資金が流入し易い地合いになりつつありことも、目先は考慮しておく必要があるでしょう。

 

また、6月の相場で急騰となった低位株であるタメニー(6181)や、短期資金の流入が加速したENECHANGE(4169)などに続く値幅取り候補を選別中。

弊社リサーチチームでは、これらに続く案件に照準を合わせてリサーチを進めております。弊社有料レポートでも、今後仕込みの好機となる銘柄を順次取り上げていく予定です。

 

弊社有料レポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期物色候補」を一銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。

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