日経平均は今週に入り2日続伸。日足は戻り高値を塗り替え順調なリバウンド局面が続いています。
背景に、米国株式市場の上昇基調が続いていることがあります。GAFAMといったテック銘柄の決算が冴えないものの、先週末までダウは6営業日続伸し、日足は200日移動平均上へ回復しています。1日は下げていますが、リスクオン姿勢が強まる流れとなっています。
※ NYダウの日足
これを受け、日経平均も戻り基調が継続。今週の注目は、やはり11月1日~2日に予定されている米FOMC(連邦公開市場委員会)。
米国の金融政策イベントとは言え、世界の株式市場に与える影響は大きく、もはやこの政策次第で株式市場の方向性の6~7割方が決まると言っても過言ではありません。
マーケット(今の株価水準)は、既に今回のFOMCで0.75%の利上げを織り込んでいます。しかし、注目すべきはFOMC後のパウエルFRB議長の記者会見でしょう。
投資家の関心は今後のFRBの政策姿勢に集中しており、「利上げの終着点はどこか」の一点に尽きます。パウエルFRB議長が、これを会見内容で明示する可能性は低いものの、発言の変化や意味深な単語にマーケットは反応します。マーケットでは会見内容に対して様々な解釈がなされ、憶測を生み、マーケットを大きく動かす要因となります。
仮に、利上げの終着点が半年~1年以上先であったとしても、マーケットは未来を織り込む特性がありますので、現状の様な先行き不透明感が強い状況から、幾分でも先行きが見えれば、投資家の買い安心感につながると見ています。
目先はFOMC、週末の米10月雇用統計、決算発表が相次ぐ為、戻り基調とは言え様子見ムードが強まりそうです。しかし、投資家心理は強気に傾く流れが続いており、上下に振れる場面では押し目買いが有効か。
今年の相場は「荒れる場面」と「回復局面」のメリハリがはっきりしています。特徴として、買い安心感が強い局面は天井に近く、不安が千種記された状況が底付近という傾向があります。今のように半信半疑の投資家が多い場面は、まだ押し目は買い場と見ています。
個別株物色は、引き続き「木を見て森を見ず」のスタンスで臨む相場が続くと見ております。
円メリット関連や内需系の成長期待銘柄、トラベル関連など、投資家のリスク許容度拡大に伴い、物色余地が光る銘柄が多く散見されます。
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