アサヒ衛陶(5341)
12月16日の終値は627円(+9円)となっております
先週末の時点ではチャート形状はかなり強気を示唆していましたが、今週末は弱気ムードに変わっています。
週足では4週ぶりの下落ですが、気になるのは長い陰線が出現していること。この陰線の出現で相場の基調はかなり弱気に傾いている様子が窺えます。
※ アサヒ衛陶(5341)の日足チャート
アサヒ衛陶(5341)は、便器や洗面台などを製造販売する中堅の衛生陶器販売会社。リフォーム市場の強化を積極的に進めています。
最近の株価動意の背景には、同社が中国の電気自動車メーカーNIO社などの子会社と、日本におけるEVスタンドの独占販売権取得の基本合意をしたと発表したことがあります。
ファンダメンタルズでは、12-8月期(3Q累計)経常が赤字転落するなど、業績面で特筆すべき点がないにもかかわらず、現状の相場は期待感が高揚し、思惑が先行した投機性の高い相場へ発展しています。
また、この銘柄に関しては低位株物色の流れから、10月後半に450円台で投機筋絡みの案件として弊社有料レポートで取り上げた経緯があります。このアサヒ衛陶(5341)を含め、11月の相場はアルメディオ(7859)、プレイド(4165)、ミライノベイト(3528)などの低位株が熱く物色された地合いの影響も、株価の動向に大きく影響しています。
11月は「投機性の高い銘柄」がフォーカスされ易い地合いであったことで、この相場の先行きは「地合い」に依るところが大きいことも「前提」として理解しておく必要があります。
そのうえで、日足チャートを分析すると、11月中旬以降、590円台にある下値抵抗の存在により、相場が支えられていることがわかります。今週末の株価は、依然このサポートレベルを維持しているので、相場を見限るのは時期尚早であると認識しています。
ただし、この下値抵抗は今後の値動きの重要なポイントになります。この重要なサポートレベルを破られた場合、需給バランスが大きく変化する可能性を秘めており、割り込むと売りが加速する展開に注意が必要でしょう。
このため、トレーダーは警戒を怠らず、常に状況を把握し、今後の値動きを監視することが重要です。加えて、市場の状況(地合い)を把握することは、投資家の成功と失敗を分けることにもなります。
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