29日は4月に日銀新総裁となった植田総裁初の決定会合が注目されました。結果は金融緩和策継続姿勢を示したことで、市場は安堵。会合後の株価が一段高となったことからも、この投資家心理の動きがわかります。
現在の日経平均は年初来高値にありますが、昨年から25000円台~29000円台のレンジ相場が続いていることから、今後この上限(昨年8月の戻り高値29234円)を試すかが注目されます。
※ 日経平均の日足チャート
米株も同様に週末に掛けて大きく上昇しており、シカゴオプション取引所のVIX(恐怖指数)が15P台まで下落。米銀経営不安は続いているものの、このVIX水準は2021年11月以来のもので、今の米国市場がいかに安定しているかが窺えます。
投資家心理には楽観ムードさえ感じられ、このような環境を背景に、株式に対して投資家のリスクオン姿勢が強まっています。
目先は日米上場企業の決算発表が本格化するほか、連休中はFOMCが予定されています。相場変動のキッカケとなるイベントが詰まった1週間となる為、来週の東京市場膠着感の強い相場をイメージ。
大型連休中の相場変動を嫌って現金化す売る動きが出ることも予想されますが、米国市場が楽観ムードが続くなら、市況急変に対する危機感以上に、持たざるリスクが意識される可能性も出てくるかもしれせん。