インターアクション(7725)
2024年4月17日の終値は1601円(+132円)となっています
今週のインターアクション(7725)に大きな変化が見られます。4月17日現在で今週3営業日のパフォーマンスは25%の上昇を記録しました。
この銘柄に関しては、1月後半の有料レポートで、世界的株高地合いから出遅れた銘柄をピックアップする企画で取り上げた経緯があります。また、ヘッジファンド絡みの案件としても注目してまいりました。
時価総額が170億円規模の小型株であり、イメージセンサーの検査装置において世界トップクラスの商品競争力を持っています。株式市場は昨年秋以降、ITハイテク関連が株高をけん引してきたことを考慮すれば、出遅れが顕著な銘柄でした。
今週の急上昇の背景には、同社の手掛けるイメージセンサー向けの検査装置の需要が会社側の予想を上回り、好調に推移していることが影響しています。この好調な需要の結果、営業利益は従来計画の10億3,700万円から14億7,400万円に大幅に増額され、前期比で増益見通しとなりました。
※ インターアクション(7725)の日足チャート
デイトレードなどの短期的な資金も多く参入しており、動きが激しい局面となっています。出来高もかなり盛り上がっているため、目先は介入している投機筋の手腕が問われる局面にあります。
チャートを見ると、時価は2022年11月以来の水準であり(当時は下降トレンド)、この時の戻り高値である1673円(2022年11月25日高値)です。この水準は目先の戻り売りが強く意識され易いポイントとなります。仮にこの水準まで上昇した場合、戻り売りをどの程度消化できる相場なのか、注視しておく必要があります。
また、1月後半に有料レポートで取り上げて以降の相場では、上昇中の25日移動平均線が下値支持ラインとして有効に機能してきた経緯から、同ラインを割り込むような展開は注意が必要でしょう。
現時点では乱高下が激しく、心理的に不安定な局面ですが、しっかりと“終値”でこのトレンドに沿った動きが続いているかを日々チェックしていく必要があるでしょう。
市場全体の地合いが軟化傾向にある現状において、インターアクションのような時価総額が小さく、値動きの軽い材料株には投機性の高い短期資金が流入する傾向があります。
一方で、過去の相場を振り返ると、インターアクションの株価は短期間での急騰が見られるものの、その上昇が長続きしない可能性があることが分かります。しかし、一回の上昇におけるパフォーマンスは高い傾向にあり、これは短期的な急騰を狙いやすい環境がある一方で、相場が短命に終わるリスクも伴うことを意味します。
投資家としては、このような状況では逃げ遅れに注意が必要です。市場の動向を注視し、予め決めた目標株価に達したら機械的に利益確定することが望ましい戦略と言えます。
インターアクションの株価動向は、技術的な分析だけでなく、市場心理や投資家の行動パターンにも影響されるため、これらの要素を考慮した上での投資判断が求められます。特に短期資金の動きは速い為、適切な情報と短期需給に目を向けた分析に基づく戦略が成功の鍵となります。興味深い動きを見せるインターアクションの今後の動向も目が離せません。
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