ACCESS(4813)
2024年5月10日の終値は1558円(-25円)となっています
ACCESS(4813)は、3月に年初来の高値(1854円)を記録した後、調整期間に入っています。この調整は、株価がピークに達した後の自然な市場の動きと見られておりますが、5月以降の株価は再び上昇傾向にあるようです。
同時に、投資家はこの局面においてACCESSの基本的な市場価値とポテンシャルを再評価するタイミングにもあります。
ACCESSは、位置情報や電力データの活用を支援する、情報機器向けソフトウェアの開発会社。通信やクラウド、アプリ開発、センシングなどの技術を一括提供する。海外売上高比率が4割を占めています。
2024年1月期の連結経常損益は0.1億円の赤字でしたが、前期の13.3億円の赤字から赤字幅が縮小しています。また、今期(2025年1月期)の経常利益は4.5億円の黒字を見込んでおり、売上高も前年比で増加することが予想されています。
2月以降、株価がここまで上昇してきた背景には、今年2月にNTTが提唱するIOWN「次世代情報ネットワーク構想」の実現を目的とした資本業務提携を結んだ経緯があります。このNTTの構想は、2024年の仕様確定、2030年の実用化を目指している為、すぐさま提携を結んだACCESSの業績へ大きな影響を与える可能性は低いでしょう。
しかし、物色テーマとしてはIOWN関連として思惑が先行し易い材料でもあります。この手の「思惑先行型の物色」は相場が過大評価され易い点が特徴で、投機性が高い傾向があります。
また、この銘柄に関しては弊社有料ポートで、個別株を選別物色する流れから、某投機ファンド関与銘柄として2月中旬に850円付近で取り上げた案件です。
※ ACCESS(4813)の日足チャート
日足では、5月に入りMACDとRSIの指標が買いシグナルを示しており、調整が一巡しつつある様子が窺えます。また、ボリンジャーバンドの収縮は、市場のボラティリティが低下している状態を示しており、価格の大きな動きが発生する前の静けさを表しているケースがあります。
これは、今後相場がエクスパンションフェーズに入り、新たなトレンドが形成される兆しとも解釈でき、再び大きな動きが起こるか注目しておきたい銘柄です。投資家としては、日々のIRや株価動向に注意を払うことが、賢明な投資判断につながると考えます。
弊社有料レポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。