個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
日経平均は小幅反落。値幅も小さく動きも緩慢で、上値の重さを感じます。市場では日銀の国債購入減による金利上昇が影響したとの見方があり、利上げ(引き締め)に向かう日銀と、利下げ(緩和)へ向かう欧米諸国との金融政策の格差が意識されています。
これは、今に始まったことではありませんが、きょうみたいに日銀に動きがあると、投資家は敏感に反応する様子が見受けられます。引き続き、日経平均が25日移動平均や75日移動平均の上へ抜けられるか注目しましょう。
一方、個別株の動きではピクセルカンパニー(2743)や倉元製作所(5216)といった投機株が動意。市場で注目を集めています。これらの銘柄が共通している点は、時価総額が100億円規模の小型の材料株であること。
どちらもきょうの出来高が膨らんでいますので、投資家はこの手の変動には敏感であり、目先は投機的な動きが発展するか関心があります。