個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
きょうの東京株式市場は、日経平均がようやく25日および75日移動平均を突破しました。
昨夜の米国市場では主要株価指数であるS&P500、ダウ、NASDAQが揃って高値を更新。また、フォロースルーデーも観測されています。これは、株式市場が下落トレンドから上昇トレンドに転換する可能性を示唆しており、投資家にとって関心度が高く重要なシグナルとなります。15日発表された米4月の米消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化が示されたことが、買い安心感につながったことが大きいでしょう。
ようやく下落局面から脱するシグナルが確認されたことで、きょうの東京市場へもこのリスク許容姿勢が波及した印象があります。今後の株式市場は、投資家がリスクを取ってリターン(収益)を追求しやすい相場環境となってくるか注目されます。
ただ、これは市場全体に対して適用されるシグナルであり、個別株には当てはまらない場合が多いです。
しかしながら、市場の方向性を判断し、銘柄選別・投資戦略を立てる際の一端となるでしょう。弊社有料レポートで取り上げる案件は、本格的に上昇局面に突入してからでは乗り遅れになる可能性が高い案件が多いです。本格的に動き出す前の相場を中心に、現状は仕込みの好機と見る銘柄が多く散見されます。