ブロードバンドタワー(3776)
2024年5月20日 14時17分現在の株価は272円(+20円)となっています
データセンター関連物色の出遅れとして、ここ最近は物色が活発化している銘柄です。最近弊社が推している「低位株」に対する投機色の強い物色の流れからも、今後の動きが注目されます。
ブロードバンドタワーは、データセンター事業をコアとしたクラウドやデータ管理などのソリューションサービスを提供しています。近年、生成AI市場の急速な広がりを受けて、世界的にデータの計算や保存を行うデータセンターの需要が急増していることを背景に、データセンター関連銘柄に対する物色が活発化しています。
この流れを受けて、弊社有料レポートでは関連物色の「出遅れ」として、4月初旬に170円台で配信した銘柄でもあります。
※ ブロードバンドタワー(3776)の日足チャート
日足から注目すべき点として、ボリンジャーバンドの+1σがサポートラインとして機能している場合、これはトレンドの強さを示唆します。
特に、株価がこのラインを下回らないで推移すると、投資家の信頼感が高まり、株価は再び直近の高値である316円を試す動きも想定されます。さらに価格帯別出来高からは、290円以上では売り圧力が低下していく可能性を示唆。
仮に今後この水準での戻り売り圧力を吸収するようであれば、その後一気に値幅を伴う可能性がありそうです。このような高値圏ではボラティリティが高く値動きが早いため、株価のトレンドやモメンタムをより正確に把握することが重要となってきます。
ブロードバンドタワーの直近の業績推移を見ると、売上高の伸び悩みが見受けられますが、利益率の改善が注目されています。2024年12月期第1四半期の連結経常損益は1億6700万円の黒字となり、前年同期の5200万円の赤字からは回復を遂げています。
この黒字転換は、特に投資家にとってポジティブと捉えられる一方で、売上高の成長が見込めない現状は、企業の長期的な成長性に対する懸念が残ります。売上高は直近2年間で減収を続けており、今後収益の伸び悩みが心配されます。この点が長期目線は注目できない要因であり、ブロードバンドタワーが「出遅れ」で物色されている背景です。
しかしながら、市場の好調な地合いや、低位株への関心が高まっていることは、短期目線でブロードバンドタワーの株価にとって追い風となり得るでしょう。
市場ではデータセンター関連株への関心が高まっており、ブロードバンドタワーもその恩恵を受けています。また、最近の低位株人気を背景に、短期的な投機対象としての注目度が上がっています。投資家は、業績の回復が期待される中で、短期的な価格変動に注目し、取引の機会を探ることができるでしょう。
つまり、短期的な物色の対象としては魅力的な案件であり、最近弊社でも推している「低位株」に対する投機熱の加速から、今後意外高の展開も想定されます。直近の高値である316円を抜けるようなら、過去の推移から400円付近まで上値目処が拡大する余地があります。一方、逃げ足の速い資金が多く参入している相場でもあり、あくまで短期で注目する銘柄です。
この手の投機銘柄は100円台の初動段階で仕込むのが得策ですが、相場は既に後半に差し掛かっているようにも見えます。ブロードバンドタワーのような銘柄の相場分析を行う際には、これらの点を念頭に置きながら、慎重にアプローチすることが望ましいでしょう。
弊社有料レポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。