オンコセラピー・サイエンス(4564)
2024年7月3日 後場12:54現在の株価は36円(-3円)となっています
5月後半以降のオンコセラピー・サイエンス(4564)の株価は、急騰と急落を繰り返しています。今週は上値の重さが目立ちますが、現時点の株価は年初来高値付近まで吊り上げられており、その背景には、投機性の高い資金による仕掛け的な株価つり上げ工作があります。これは非常に投機性の高い銘柄であることを示しています。
オンコセラピーに関しては、弊社有料ポートにて5月前半に、某投機ファンドが注目する低位株の値幅取り候補として、17円で取り上げてきた経緯があります。水面下でこの相場に関与している「某投機ファンド」の動きにフォーカスしたレポートを配信しています。
最近のグロース市場では、バイオ関連銘柄への注目が高まっており、関連銘柄物色の裾野も拡大傾向にあります。この手のバイオ関連銘柄は、思惑が先行する格好で株価が動意となると、一方通行の上昇となり易い傾向があります。
これは、業績や決算よりも新薬の臨床試験の進捗具合や新規開発等の材料に株価が大きく反応する特性があるためです。そのため、株価の動くメカニズムが他のグロース株と大きく異なる点を、投資家として理解しておく必要があります。
また、オンコセラピーは業績・財務の推移から、成長性に対するポテンシャルは小さい銘柄ですが、過去一か月間の値動きとボラティリティの高さ、そしてこの銘柄特有の投機性の強さを考慮すると、目先は短期間での株価パフォーマンスに大きな可能性が秘められていると考えています。
市場の変動性と相まって、今後のオンコセラピーの値動き次第では、投資家のこの銘柄に対する短期的な見方は、再評価される可能性があります。しかし、常にリスク管理を念頭に置き、適切な投資判断を行うことが重要です。
※ オンコセラピー・サイエンス(4564)の日足
今回のオンコセラピーの相場に目を向けると、目先的に2023年6月の戻り高値水準である45円が投資家に注目されそうです。この水準では達成感から利益確定売りが意識され易いため、戻り売り圧力が強まる水準と考えられます。
現状の値動きで、上値が重いのもこの影響が関係していると見ています。
オンコセラピーの株価動向は、投機的な要素とバイオ関連銘柄への市場の注目度の高さ、そして株価の動き方の特性を理解した上で、適切な投資戦略を立てることが求められます。
ここ数日の値動きから、乱高下し易く今後の動きは予想し難い状況です。出来高の推移から、短期需給的には下値が固い印象を受けます。現状の値年初来高値近辺で戻り売りをじっくり消化して、投資家の入れ替えが進むようなら、その後は一気に値幅を伴う場面が出てくるでしょう。
しかし、今以上に上値を期待するには、先ず戻り売り圧力の強いこの45円の突破が課題となるでしょう。
今のところ、日足は上昇トレンドを形成していますので、このトレンドが大きく崩れない限りは、継続して高値更新を期待したいところです。つまり、トレンドを維持しているうちは、トレンドに沿った動きが続くと考え、買いポジションを解消する必要はないと考えています。
弊社では、次に注目すべき新たな値幅取り候補の動向を徹底分析し、その成長可能性を見極めています。そして、この新しい有望銘柄の詳細についても、今後当社の有料レポートで順次配信してまいります。