個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
日経平均株価は前日比251円高の4万1831円と2日続伸となりました。6月後半からの上昇は、今年の年始から3月にかけて見られた株高モメンタムに類似しており、投資家心理の改善がうかがえます。
現在の株価水準はやや過熱感もみられますが、企業業績の改善期待や、海外投資家の積極的な買いなどが支えとなり、更なる上昇の可能性も秘めています。特に、保険や銀行などの金融株が堅調で、史上最高値を連日更新しています。
今後の日経平均株価の上昇目安として、2024年3月22日に記録した40714円のPER(株価収益率)24.09倍があります。この時から日経平均のEPS(1株当たりの利益)は約100円上昇しているため、同じPER24.09倍を現在のEPSに当てはめると、株価は43176円となります。今後はこのPER24.09倍が割安か割高かを判断することが重要になります。
※ 日経平均の日足