きょうの東京株式市場は、日経平均株価が1日で4450円の下落を記録し、1987年のブラックマンデーの記録を塗り替えました。
日経平均のみならず、ビットコイン、米国株、欧州株も軒並み暴落している一方で、円と金が買われています。これは典型的な安全資産が買われる暴落相場の特徴を示しています。
今回の暴落は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、最も激しいものの一つと言えます。しかし、過去の大暴落を乗り越えてきた市場は、今回も必ず回復すると考える投資家も少なくないでしょう。
※ 日経平均の日足
世界的な株価暴落の連鎖を引き起こした要因は、やはり7月31日の日銀による金融政策決定会合での利上げ決定であろう。この利上げは多くの投資家にとって「意外」であったことを、この数日の急激な下落が物語っています。世界的に見ても、日経平均の下げ幅は群を抜いており、この下落幅拡大には円高も大きく影響している様子が窺えます。さらに、8月2日の米雇用統計の内容が、米国の景気後退を懸念させ、急落相場を一層加速させました。
このような状況で何をすべきかは、歴史から学ぶことが重要です。過去の暴落を振り返ると、市場が不安定な時期には冷静さと慎重さが求められます。例えば、1987年のブラックマンデーや2008年のリーマンショックの際、多くの投資家はパニックに陥り、損失を拡大させました。しかし、これらの時期を乗り越えた投資家たちは、その後の市場回復によって利益を得ることができています。
長期的な投資を見据えた際、買い場は日経平均30,000円割れ付近が適正ではないかと考えていますが、今回の下落はショック的な動きであり、反発を確認してからの購入が賢明かもしれません。
一方、株価の連日の暴落を受け、値ごろ感からの買いを検討した投資家も多いでしょう。まずは、市場の動きを冷静に分析し、感情的にならずに合理的な判断を下すことが大切です。市場の下落をチャンスと捉え、長期的な視点で資産を増やすことが可能です。現在の市場状況を理解し、適切なタイミングで投資を行うことが、成功のキーポイントとなります。
最後に、自身の投資目標やリスク許容度を再確認し、それに基づいた投資戦略を見直すことも必要です。短期的な市場の動きに一喜一憂せず、長期的な視点で資産運用を行うことが肝要であり、冷静な判断と適切な戦略を持って市場に臨むことで、今回の暴落相場を乗り越えることができるでしょう。現時点においては、日経平均の下落が止まり、市場が落ち着くまでは、追加買いは待った方が良いかと考えています。市場の不確実性を受け入れ、柔軟な対応を心掛けながら、将来の成長機会を捉えることが求められます。