個別株物色動向

 

日経平均が戻りを試す動きの中で、今週前半には国内上場企業の四半期決算発表が一巡しています。8月初旬の急落から株式市場全体が安定するにつれて、個別銘柄を物色する動きも、徐々に活発化する場面が見られるようになってきました。これは、市場全体の動向とは無関係に、特定の銘柄に対するポジティブな見方が存在することを示しています。

特に15日は一部のバイオ関連株に対する投機性の高い物色が過熱しています。レポート配信銘柄の中でも、ペルセウス(4882)、ソレイジア・ファーマ(4597)、クオリプス(4894)などが大きく値を上げている様子からも、このことが確認できます。

 

また、8月14日に決算を発表したバイセル(7685)がストップ高で取引を終えておりますが、過去の記事でも述べたように、この銘柄の「持続可能な成長性」が市場から高く評価されたことを裏付けています。

~バイセル(7685) 前回の記事~
バイセル(7685) リユース市場での躍進と株価上昇の新たな波

 

※上記は有料レポートで配信した銘柄と配信翌日始値からの上昇率

 

8月初旬に起きた急落相場は、結果的に銘柄を選別するための「良い振るい落とし」になったと考えられます。急落後に大きく見直されている銘柄とそうでない銘柄を比べると、投資対象として価値のある銘柄が明確に見えてきたということです。

また、先週の急落から底を打った後の相場では、特定の銘柄に対する投資家の関心が高まっていることが確認できます。特に、投機的な資金は市場全体の動きに左右されず、個々の銘柄の潜在的な価値を見極めようとしている様子が伺えます。

 

不安定な地合いの中でも、上記表のような一部の銘柄群では投機筋による「リスクオン姿勢」が見受けられます。現状は、急落相場から回復が始まって、まだ日が浅い為、市場のムードも強気一辺倒ではありません。しかし、この物色に対する過熱感がまだ薄い状況にこそ、買い安心感があると考えます。これが強気一辺倒の地合いであれば、投資家は戻り天井を意識する必要があるでしょう。つまり、目先は「懐疑の中で育つ」相場展開をイメージしています。

 

こういう局面では、経験則から投機性の高い短期狙いの資金は出遅れセクターや、個別の材料株を対象に向かう傾向があります。この為、銘柄次第では大きく値幅を狙えるチャンスであると見ております。

弊社でも、今後急速に値を吊り上げると想定される案件をいくつかマークしておりますが、これまでとは異なった銘柄が火柱を上げてくる展開も十分想定される環境です。このような新手の短期的値幅取りに適した銘柄を、今後も弊社有料レポートで取り上げていく予定です。

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