バイセル(7685)の成長性とM&A効果に市場が熱視線

 

バイセル・テクノロジーズ(7685)
2024年8月20日 13:03現在の株価は5140円(+200円)となっています

8月14日に開示された第2四半期決算発表を受け、バイセル・テクノロジーズ(7685)の相場が一変しています。発表直後から株価は急騰し、市場全体が同社の業績に注目する状況となっています。この値動きは、決算内容が予想を上回るものであったことを反映しており、投資家たちはその結果を好意的に受け取ったと言えるでしょう。

 

※ バイセル・テクノロジーズ(7685)の日足

 

株価は大きく変動しましたが、1か月前に出した前回の記事から、今後の見通しについての基本的な趣旨は変わっていません。高いグロース性が維持されるなら、相場は今後2022年の上場来高値も視野に入ります。見直し余地の大きさから、調整があれば更に買い増したい銘柄の一つと考えます。

~前回の記事~

 

今回の決算では、売上高、営業利益、経常利益、そして親会社株主に帰属する中間純利益が、いずれも市場予想を大きく上回る結果となり、これを受けて通期業績予想を上方修正しています。売上高は前年同期比で46.8%増の2,872億円、営業利益は84.2%増の242億円と、大幅な増収増益を達成しました。この好調な業績は、出張訪問買取事業とグループ店舗買取事業の順調な拡大、新規に連結した子会社の業績貢献が主因です。

 

また、バイセルは「買取福ちゃん」を運営する株式会社REGATEを傘下に持つレクストホールディングスを完全子会社化することを決定しましており、このM&Aにより、同社はリユース市場での競争優位性を一層強化することが期待されます。統合による広告宣伝費の効率化や物流の連携強化など、コスト削減と収益性向上のシナジー効果が見込まれています。今回の決算発表と同時に、年間配当予想を25円から30円に引き上げることで、株主還元が強化されました。

 

決算発表後、バイセルの株価は高値を更新し続けていますが、更なる上昇が見込まれるかどうかが市場の注目点です。短期的には株価の過熱感から一時的な調整が予想されるものの、仮に調整となっても相場のリズムとしては健全な調整と考えられます。成長期待が高い企業であり、今後も業績の上振れが続く限り、株価は長期的な上昇トレンドを維持すると見られています。投資家にとっては、この上昇トレンドに乗り続けることが賢明な選択となるでしょう。

 

また、値動きの軽さと投資家の関心が高い銘柄であることから、投機性の高い資金も複数流入している相場です。成長期待の高さと市場の調整ムードとの間で投資家心理が揺れ動く中、需給の動向次第では、短期的に大きく化ける可能性を秘めた銘柄でもあります。

また、長期目線でも、同社のバリューが上向きに推移することが株価上昇のカギとなり、今後も同社の業績と株価動向に注目が集まります。

 

市場全体の流れを越えて、個々の銘柄の潜在的な価値を見出そうとする、投機筋達の様々な動きが出てきています。これに対して、弊社は今後注目される銘柄を初動段階からピックアップし、投資家にとって適した短期物色の値幅取り候補を、有料レポートで取り上げていく予定です。

厳選値幅取り候補 有料レポート一覧