JEH(5889)
2024年9月2日の終値は3775円(-75円)となっています
8月序盤の急落相場の後は、強い回復を見せた銘柄の一つです。しかし、年初来高値水準にある現状は、上値の重い展開が続いており、投資家も更なる上値に対して警戒感を強めている様子が窺えます。
JEH(5889)は福井県鯖江市に拠点を持つ高級眼鏡ブランド「金子眼鏡」と「フォーナインズ」を展開する眼鏡店チェーン。アイウェアの企画・デザイン・製造・卸売りのほか販売を手掛けます。成長著しいアジア各国への海外展開やインバウンド需要の取り込みなどにも注力しています。
この銘柄に関しては、5月〜6月に掛けて、弊社有料レポートで二度にわたり取り上げた経緯があります。インバウンド関連の穴株的存在であると同時に、投機ファンド絡みの案件でもあり、好業績な銘柄として潜在的な株価上昇力・見込みの高さにフォーカスして取り上げた銘柄です。
※ JEH(5889)の日足
日足では、8月5日からの株価は一本調子で上昇してきたため、足元では短期的な加熱感が高まっています。オシレーター系のテクニカル指標であるRSIからもこの様子が見て取れ、調整の兆しが見られます。しかしながら、売買の推移と短期需給から察するに、下値は3200〜3300円付近では押し目買い意欲が高まる可能性があります。この為、今後仮に調整入りしたとしても下落幅は限定的になる可能性があるでしょう。
注目点として、2024年09月12日には2025年1月期第二四半期(5-7月期)決算発表を予定しており、海外展開の強化お及び、絶好調なインバウンド需要の取り込みが業績のどの程度寄与しているか注目されます。また、4月に実施した眼鏡製造業者の株式会社タイホウの子会社化が、生産能力の向上とコスト削減がどの程度業績に寄与しているかにも関心が高まっています。
短期目線では、足元の動きから相場のトレンドが一旦ピークを迎える可能性が高いと見ていますが、中期的な上昇トレンドが継続していることはポジティブに評価できます。業績はこれまで予想を上回る形で推移しており、時価の予想PER(33.7倍)は同社の成長性を考慮すれば過大とまでは言い難い水準です。この為、株価には依然「伸びしろ」があると考えています。JEHはその成長性の高さから、今後PERの修正が進むことも十分期待されます。
現在の相場環境では一時的な調整が入りやすい状況と言えますが、依然さらなる「のびしろ」が期待される銘柄だけに、長期保有および調整があれば、再度買いも検討する余地のある案件と見ております。
弊社の有料レポートでは、地合いや市場の投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を厳選しています。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。