日経平均、目先の重要ポイントは39080円突破!ドル円と政治イベントを控え個別株にチャンスありか!?

金融マーケット全体の動向を理解することは、個別株投資の投資戦略を練る上で不可欠です。株価変動のメカニズムには内部要因と外部要因があり、景気の動向、経済、政治、産業、国際情勢、為替、金融政策、など多岐にわたる要素が相互に影響を及ぼしながら投資家心理に影響を与えています。したがって、個別株投資する際には、これらの要因を考慮に入れ、マーケット全体の投資家心理とマネーの流れを把握することが、機会を最大限に活用すること及びリスク管理する上で、非常に重要な要素となります。

 

先週の株式市場では、9月FOMCや日銀の金融政策決定会合など、中央銀行の重要イベントが立て続けに行われ、市場全体に緊張感が漂いました。しかし、これらのイベントが無事に通過したことで、株式市場は大きく戻りを試す展開を見せています。さらに、中央銀行イベント通過後にドル円が円安傾向となっていることも、日本株上昇の要因となっています。

 

 

米国市場では、ダウ平均株価やS&P500株価指数が史上最高値を更新し続けており、ドル円の円安進行と相まって、日本株は上昇しやすい状況が続いています。実際、きょう(2024年9月25日)の日経平均株価は一時的に38,000円台を回復する場面も見られましたが、その後、戻り売りに押される展開となっています。さらに、日経平均は9月2日の戻り高値である39,080円を上抜けるかどうかも、今後の重要なポイントとなっています。

8月の急落相場以降、日経平均は75日移動平均や13週移動平均を突破しようと試みる場面で、戻り売りに阻まれる展開が続いています。今週の日経平均は、ドル円の動向をにらみながらの展開となっており、これらの移動平均線や39,080円の水準を突破できるかが注目されています。

短期的には自民党総裁選や11月の米国大統領選挙が迫っており、投資家が積極的なポジションを取るのが難しい状況が続いています。このため、主要株価指数に影響を与えにくい時価総額の小さな個別株への物色が、今後注目されるでしょう。

 

※ 日経平均の日足