個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
9月の米国雇用統計が予想を大きく上回る結果となり、株式市場は好意的に反応しました。非農業部門の就業者数は25万4000人増加し、失業率は4.1%に低下しました。この強い雇用統計の結果を受け、米国株式市場は上昇し、NYダウは341ドル高となりました。また、FRBによる大幅な利下げ観測が後退し、ドルも急伸して1ドル=148円台に達しました。さらに、週末のシカゴ日経225先物(円建て)は39625円 (+1065) で取引を終えています。
自民党総裁選前には1ドル=142円台で推移していたドル円相場は、石破新首相の利上げに対する慎重な姿勢が影響し、円安が進行していました。しかし、週末の米国雇用統計を受け、さらに円安が加速しています。これは、日本株にとっても株高の材料となります。