ネットプロテクションズ(7383)
2024年10月11日の終値は385円(-2円)となっています
ネットプロテクションズ(7383)の上昇トレンドが続く一方で、前回の記事以降、グロース市場をはじめとする小型株に対する物色を取り巻く環境は一段と悪化しています。多くの銘柄が調整局面に入り、相場の低迷が目立つ中で、なぜネットプロテクションズ(7383)は堅調な推移を維持できているのでしょうか? 業績改善や積極的な事業展開が注目されていますが、このようなファンダメンタルズだけでは説明がつかない部分もあります。
~前回の記事~
ネットプロテクションズHD(7383)、上昇トレンド維持の背景と今後の展望
2024年10月11日時点でネットプロテクションズ(7383)の株価は385円となり、今週は年初来高値を塗り変えています。しかし時価総額は依然375億円規模と小型株に分類されます。前回の記事投稿(9月26日)時点で334円だった株価が、この2週間でさらに大きく上昇したことは、同社の成長ポテンシャルに対する投資家の強い期待感を如実に表しています。
この投資家の期待に加え、8月以降に外資系の投機ファンドが積極的に相場に関与していることが、上昇トレンドを支えるもう一つの大きな要因です。こうした投機的な資金の流入は、短期的な株価上昇を加速させる一方で、同社のビジネスモデルと長期的な成長ポテンシャルに対する信頼が、この相場の安定した上昇トレンドを支えています。
つまり、この相場の投機的要素が短期的な需給に大きく影響を与えており、これがグロース市場をはじめとする小型株に対する物色が低調な中で、ネットプロテクションズ(7383)が逆行高を見せる理由の一つとなっています。市場環境の悪化だけでは説明がつかないこの上昇は、ファンダメンタルズの強さと投機的資金の相乗効果が大きく寄与していると考えられます。
※ ネットプロテクションズ(7383)の日足
8月以降の日足の推移から、株価は25日移動平均線を上回り、同線が下値サポートラインとして有効に機能している様子が確認できています。この手の小型グロース株に対する物色が低迷する中でも、ネットプロテクションズ(7383)はその成長性とテーマ性を武器に、引き続き投資家の関心を集めています。短期的な需給の影響を受けつつも、業績改善と積極的な事業展開が株価の下支えとなり、安定したトレンドを形成している点が特徴です。
今後も、キャッシュレス決済やデジタルトランスフォーメーションといった成長分野での展開が、同社の業績拡大に寄与すると見込まれています。不透明な市場環境が続く中で、投資家は業績の進展とともに、投機的資金の動向も注視しながら、さらなる高値更新への期待を高めています。市場の変動が激しい状況下でも、ネットプロテクションズ(7383)はその優れたファンダメンタルズと投機資金の相乗効果によって、魅力的な投資先としての地位を確立しており、今後もその動向から目が離せません。
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