ひとこと・・・ 米中株高に沸く世界市場、日本株も恩恵を受けるか?

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。

 

10月も中旬に入り、米国ではS&P500とダウ工業株30種が史上最高値を更新し続けています。これは、銀行の好決算と今後の利下げ期待が投資家心理を押し上げた結果です。一方で、中国市場も政府の景気刺激策を受け、主要株価指数が歴史的な急騰を見せています。この動きが停滞していた中国経済の底打ちを示唆する可能性があり、投資家の注目を集めています。

日本市場では、日経平均が堅調に推移する一方で、中小型株の停滞が続いています。8月に株価急落を引き起こした急激な円高は一服し、ドル円は再び150円に迫る水準まで円安が進行しています。この円安が企業業績への期待を支え、投資家からの関心を高めています。今後は、衆議院選や米大統領選といった重要な政治イベントが日本市場に影響を与える可能性があり、不透明感が漂う局面です。ただし、これらの政治的イベントを無事に乗り越えた場合、中国経済の回復と円安を背景に、日本市場が再び強気相場に戻る可能性も浮上しそうです。