ひとこと・・・ 日経平均安定もグロース市場は軟調、しばらく需給整理・調整・物色難が続きそう

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。

 

 

今週の株式市場は、日経平均株価が38981.75円で取引を終え、全体として安定を保ちましたが、一方でグロース市場は引き続き軟調な動きが続いています。特に、東証グロース市場250指数が下方乖離しており、金利上昇や投資家のリスク回避姿勢、さらには海外投資家の動向が影響を与えています。しかし、一部の個別材料株には短期資金が集中し手流入しており、急騰相場に発展している銘柄も散見されます。

 

※ 東証グロース250の日足

 

米国市場では、S&P 500、ダウ平均、ナスダック総合指数が堅調に推移し、経済指標の好調さがドル高を支え、ドル円相場は150円台を維持しました。来週も引き続き、日米両国の金融政策や経済指標に注目が集まりそうです。日本では日銀の政策金利動向が焦点(次回日銀金融政策決定会合は10月30日・31日)となり、米国ではさらなる経済指標の発表に市場が反応する可能性があります。また、ドル円相場の動きも投資家の注目を集め続けるでしょう。

このような市場の流れは、衆議院選挙や米国大統領選挙が終わるまで続く可能性が高く、投資家は引き続き慎重な姿勢でリスク管理を徹底することが重要です。