ウェルディッシュ(2901)、急騰の背景と今後の展望、業績改善期待と投機性のバランスをどう読むか!?

 

ウェルディッシュ(2901)
2024年11月1日の終値は825円(+70円)となっています

先週末時点で5日続伸し、上げ幅を加速させているウェルディッシュ(2901)ですが、2024年8月以降急速に上昇している背景には何があるのでしょうか。この上昇が一時的なものか、それとも今後も継続するのか、その要因を探っていきましょう。

この上昇のきっかけとなったのは、8月9日に発表された2025年3月期第1四半期(4~6月)の決算です。赤字幅が大幅に縮小し、売上営業損益率も改善したことで、投資家の注目を集めました。これが、投資家がウェルディッシュ(2901)を再評価するきっかけとなっています。

 

ウェルディッシュ(2901)は、食品、インターネット通信販売、化粧品、雑貨、サプリメント販売の多角的事業を展開しています。特に、食品事業が同社の高成長を支えており、麦茶や健康茶、ビーフジャーキーの製造・販売が売上の大部分を占めています。中でも、新たな収益源となるペットボトル麦茶「金色麦茶」の発売や、医療・福祉介護施設向けサービスの開始が具体的な成長要素として注目され、食品事業は今後の成長の柱として期待されています。また、10月4日には中国の卸売企業との協業が発表され、さらなる市場拡大への布石が打たれています。

また、この銘柄に関しては、弊社の有料レポートでも8月後半から9月初旬にかけて、300円台前半で何度か取り上げた経緯があります。その後、株価は短期間で約3倍に迫る勢いを見せています。相場は投機系ファンド絡みの案件でもあり、相場自体が投機性の高い側面を持っていることも無視できません。

» 弊社有料レポートについてはこちら

 

※ ウェルディッシュ(2901)の日足

 

相場の現状は、投機筋の動きが相場のボラティリティを高めており、短期的な値幅取りの機会を投資家に提供する場面が多くなっている状況です。テクニカル面でも、オシレーター系指標であるストキャスティクスやMACD、RSIも買いシグナルを示しており、買いの勢いが強いことを示しています。これらの指標は、今後の株価上昇への期待感を高めている一方で、RSI(14)は83と過熱感が見られます。短期的には強気相場が続く可能性もありますが、この銘柄の過去の傾向からRSI(14)が85を超えると一時的にピークを迎えることが多いため、相場のリズムも考慮しつつ臨む必要があります。

RSIが高水準にある現状から、短期的な過熱感が懸念される局面ではありますが、上昇トレンドが続くうちは保有者が売却する必要はないでしょう。トレンドが崩れるまではウェルディッシュ(2901)を保有し、崩れた際に初めてポジションを減らすなどの措置を検討するのが望ましいといえます。

 

今後の展望については、業績改善や新規事業展開への期待が続く中で、ウェルディッシュ(2901)への投資家の関心は依然として高まっており、業績改善が引き続き株価を支えると期待されます。そのポテンシャルを考えると、株価にはまだ十分な上昇余地があると考えられますが、一方で短期的には高値圏に達しており、割安感が薄れている点も注視しておくべきでしょう。

投資家としては、短期的な株価の動向に一喜一憂せず、長期的な成長の可能性と短期的な市場動向を慎重に見極める必要があります。この観点から見ると、短期での投資は過熱感から慎重な姿勢を持ち、押し目を待ちながら、株価がファンダメンタルズに見合った水準に落ち着いた際にゆっくりと買い増す戦略が有効といえるでしょう。

 

弊社の有料レポートでは、こうした短期的なパフォーマンスの追求と長期的な成長ポテンシャルを見据えた分析を提供し、短期値幅取り候補の売買に関して適切なタイミングを見極めるためのサポートを行っています。

このレポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。

有料レポート >>
「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選