セレス(3696)
2024年11月18日の終値は2122円(+87円)となっています
8月から9月にかけて底入れしたセレス(3696)の株価ですが、最近では見直しの動きが顕著となっています。特に、新興市場全体が軟調な地合いの中で、同社株の強い値動きに関心が集まっていますが、この相場の強さの背景には何があるのでしょうか。今後の展開を占うためにも、業績や市場の動きを紐解いていきます。
セレス(3696)は、ポイントサイト「モッピー」を運営する企業です。会員が広告を視聴するなどのアクションで得たポイントを、現金や電子マネーに交換できるサービスを提供しています。また、仮想通貨やブロックチェーン、投資事業にも事業を広げており、2005年の設立以来、順調に成長を続けています。
また、この銘柄に関しては、9月末頃の有料レポートにて株価見直し期待の銘柄として、1400円台で配信した経緯があります。時価総額が200億円規模の小型株であり、過去の相場でも値動きの軽さから短期の値幅妙味の高い銘柄として、度々注目される銘柄でもあります。
※ セレス(3696)の日足
セレスは2024年11月8日に発表した第3四半期決算で、売上高が前年同期比16.9%増の202億1,800万円、親会社株主に帰属する当期純利益が659.8%増の8億4,500万円と、大幅な増収増益を達成しました。この成果により、2024年12月期末の業績見通しや来期以降の成長性への期待が一段と高まっています。
業績をけん引しているのは、ポイントサイト「モッピー」の好調です。同サイトは、粗利率が前年同期の22.9%から28.5%へと改善し、アクティブ会員数も前年比11.3%増加するなど順調な成長を見せています。また、D2C事業では「オイグルト」や「ピットソール」といった主力製品が好調で、売上高は前年同期比35.2%増を達成。これらの成長が背景となり、2024年5月には通期の経常利益予想を25%上方修正し、20億円と見込んでいます。
日足に目を向けると、2024年5月の年初来高値を更新し、その後は一時的な調整局面を挟みながらも再び上昇基調に転じています。11月12日時点のRSI(相対力指数)は85ポイント付近まで上昇しており、短期的な加熱感はピークに達した可能性があります。しかし、この銘柄の過去のヒストリカルを見ると、80〜85ポイント付近では一時的にピークとなるケースが目立つものの、その後も上昇トレンドが継続するパターンが多く見受けられます。
この銘柄の特徴として、成長期待が株価上昇の裏付けとなっているケースでは、上昇トレンドが継続する可能性が高くなるようです。このため、現状の押し目は買いの好機となる可能性に注目。セレスの成長期待が投資家心理を支え、株価上昇の基盤となっていることを考慮すると、「モッピー」やD2C事業の成長が続く限り、株価の上昇基調がどこまで続くのか、今後の展開が注目されます。
弊社では、次に注目すべき新たな値幅取り候補の動向を徹底分析し、その成長可能性を見極めています。そして、この新しい有望銘柄の詳細についても、今後当社の有料レポートで順次配信してまいります。