個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
週末の東京株式市場は日経平均が3日ぶりに反発しましたが、週間では385円下落し、方向感に乏しい値動きが続いています。日経平均は38,000円を維持していますが、市場全体には目立った買い材料がなく、軟調な環境が続いています。
一方、米国株式市場ではダウ平均株価が44,000ドルを突破するなど、エヌビディアの好決算を受けハイテク株を中心に堅調な動きを見せています。しかし、米国株の上昇が日本株に波及する効果は限定的で、両市場にはその動きに乖離が見られます。
ただ、国内市場では個別株への短期資金流入が活発化しており、特に「低位株」や「時価総額の小さな小型株」が投機資金のターゲットになっています。こうした状況下では、銘柄選別の重要性が増しており、ボラティリティの高い相場が投資機会を提供する一方で、リスク管理も求められる場面が続いています。