個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
きょうの日経平均株価は3日ぶりに反発し、終値は38349.06円で取引を終えています。東証グロース市場指数も上昇し、AI関連やバイオテクノロジー関連の中小型株が市場の注目を集めています。銘柄選別の動きは見られるものの、個別株への物色は引き続き活発です。
明日29日の米国市場は休場のため、日本市場でも薄商いの可能性がありますが、国内の経済指標や政策動向が堅調さを示せば、年末に向けてポジティブな材料となるでしょう。一方、日本銀行が12月の金融政策決定会合で利上げを実施する可能性があり、これが株式市場の上値を抑制する要因として注目されています。
また、米国では安定した景気成長への楽観的な見方から株高が続き、日本株にとって追い風となる半面、日米間の金融政策の違いや日本国内の政権運営の不安定さが懸念材料です。年末に向けて、国内外の政策や経済指標の動向を注視する必要があります。