ひとこと・・・ 日銀の利上げ観測後退で市場心理が改善

 

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。

 

 

 

今週の日経平均株価は3営業日連続で上昇し、39,000円台で推移しています。これまで、日銀が12月の金融政策決定会合で今年3度目となる利上げに踏み切るとの観測が広がっていたため、株式市場は上値の重い展開が続いていました。

しかし、一部では12月の会合で日銀が金融政策を据え置く可能性が意識され始めています。この利上げ観測の後退により市場心理が改善され、日経平均は39,000円台を回復することができたと見ています。この流れはドル円相場にも影響を及ぼしており、日銀の利上げを織り込む動きとして一時148円まで円高が進んでいましたが、きょうは150円台まで円安に振れています。

株式市場は今のところ改善の流れにありますが、今月18〜19日に予定されている日銀の金融政策決定会合までは、利上げに対する不透明感から、株式市場は上下すると見ています。