個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
日経平均株価は、小幅な値動きながらも3日続伸を記録しました。しかし、全体的には実質的な膠着状態が続いています。その背景には、投資家が重要イベントを控え、様子見姿勢を強めている状況が挙げられます。今週後半には11月の米CPI(消費者物価指数)の発表、来週には米FOMC(17~18日)および日銀金融政策決定会合(18~19日)といった、市場に影響を与える大きなイベントが相次ぎ予定されています。
これらのイベントを前に、金融市場全体の動きは鈍く、方向感が見えにくい展開となっています。しかし、これらのイベントが一巡した後、市場全体の動きや雰囲気が一変する可能性があるため、投資家にとっては大きな注目点となります。特に、これまでの不透明感が一気に解放された場合、リスク選好の動きが再燃する可能性も考えられるでしょう。
現時点では、重要イベントを控えてリスクを取ることに慎重な姿勢が見られるものの、この状況を逆手に取り、株式を買い増しする絶好の仕込みのタイミングと捉える見方もあります。市場の方向性が明確になる局面に備えて、今こそ慎重かつ積極的な戦略を検討する時期かもしれません。