セレス(3696)
2024年12月27日の終値は3500円(-5円)となっています
セレス(3696)の株価は、前回記事を投稿した時点から大きく変動し、12月16日には3,875円まで急騰。その後、利益確定売りを受けて調整局面に入りましたが、同社の成長性を背景に今後の株価上昇への期待は依然として高い状況にあります。
~前回の記事~
セレス(3696)、見直し加速で株価が急上昇!その背景と今後の展開を探る
また、この銘柄に関しては、9月末頃の有料レポートにて株価見直し期待の銘柄として、1400円台で配信した経緯があります。時価総額が400億円規模の小型株であり、過去の相場でも値動きの軽さから短期の値幅妙味の高い銘柄として、度々注目される銘柄でもあります。
2024年12月23日に開示されたIRでは、2024年12月期の連結業績予想の上方修正が発表されました。売上高は270億円から276億円(前期比14.7%増)、営業利益は16億円から22億円(同96.8%増)、純利益は12億円から15億円(同3.3倍)へと大幅に引き上げられ、期末配当予想も40円から60円へと増配されました。この修正は、8月以降の業績好調を反映したものと言えます。
今回の上方修正の背景には、主力事業である「モッピー」の効率化や、D2C商品の好調な売上が挙げられます。さらに、暗号資産市場の活況が業績を大きく後押ししています。また、暗号資産市場の活況に大きな影響を与えている「トランプ政権」が1月から本格始動します。この動きが暗号資産のボラティリティを再び高め、物色再燃の可能性を秘めています。
こうした環境下では、投機的な急騰が再燃する可能性があり、思惑の強い銘柄であるセレスには投機性の高い資金が流入しやすいと考えられます。その結果、値動きの良さそのものが強い買い手掛かりとなり易い特性が、再び発揮される可能性を秘めています。
※ セレス(3696)の日足
現状のセレスにおいて、特に注目すべきは、業績の上振れの要因が暗号資産市場の活況だけではないという点です。暗号資産市場だけに依存しないことが、株価上昇のポテンシャルをさらに高めています。こうした多角的な事業展開により、暗号資産の値動きに大きく依存する他の銘柄とは一線を画す存在となっており、セレスの独自性を際立たせています。そしてこれらの要因は、調整局面にある株価を下支えし、再上昇への期待感を高めています。
日足の動きを見ると、前回の記事で指摘した通り、RSIが短期的な加熱感を示す場面がありましたが、調整を経て過熱感は解消されつつあります。これにより、再び上昇基調に転じる可能性が出てきています。
セレスは、暗号資産市場の活況やモバイルサービス事業の成長など、複数の好材料を抱えています。調整が一巡すれば、再び上昇トレンドに戻る可能性も十分に考えられます。同社の中長期的な成長性と株主還元の姿勢は、引き続き投資家にとって魅力的なポイントとなるでしょう。
現在の市場では、投機性の高い資金が流入することでボラティリティの高い相場が散見されます。同時に、上記の銘柄に続く、まだ初動段階にある有望な銘柄も多く控えています。弊社では、今後の市場動向を慎重に見極めながら、これらの有望案件をを最適なタイミングで、有料レポートにて順次配信していく予定です。