Terra Drone(278A)
2025年2月7日の終値は7360円(+1000円)となっています
先週はS高を交える急騰相場に発展したTerra Drone(278A)ですが、この上昇は一時的なものなのか、それとも長期的な成長の前兆なのか、疑問が生じます。なぜ株価が急変したのか、その要因は何か。今後の動向を探りながら、この記事で解き明かしていきます。
また、この銘柄については、見直し買いへの期待感から、弊社の有料レポートで1,900円台の段階から取り上げてきました。また、投機グループによる値幅取りの候補として、短期資金が流入する局面では強い相場へと発展する可能性を秘めた銘柄として注目してきた経緯があります。
Terra Droneは、ドローンを活用した測量・点検・農業・運航管理システム(UTM)の開発・提供を行う企業であり、2024年11月29日に東証グロース市場へ上場しました。しかし、上場時点では赤字が続いており、公開価格2,350円に対して初値は2,162円と約8%下回るスタートとなりました。
一方、最近の相場の動向を見ると、昨年末に上場したIPO銘柄の多くが上場直後に下落した後、2025年1月後半からグロース市場の見直しが進み、急騰するケースが目立っています。Terra Droneもその流れに乗った形で株価が上昇していると考えられます。
また、Terra Droneは2024年12月、子会社を通じてインドネシアとマレーシアの大規模パーム農園における害虫管理プロジェクトを開始しました。この取り組みは、農業分野におけるドローン活用の実績として市場の注目を集め、投資家の期待感を高めたと考えられます。
同社は産業用ドローンサービス企業として世界的な評価を受けており、投資家の間で注目度が高まっています。特に、ドローン関連市場の成長性や同社のグローバル展開が評価され、短期間での株価上昇を後押しした可能性があります。
※ Terra Drone(278A)の日足
2月7日の株価は前日比15.72%の大幅上昇を記録し、出来高の増加も見られました。日足はボリンジャーバンドの+2σを突破しており、過熱感が強まる一方、上昇トレンドの勢いが加速する可能性もあります。ただし、短期的な調整が入るリスクも否定できません。
テクニカル指標では、MACDが上昇トレンドを示唆し、ヒストグラムの増加からモメンタムの強さが窺えます。RSIは70を超え買われすぎの水準ですが、強いトレンド下では高止まりすることも多く、即調整とは限りません。
今後の見通しとして、強気のシナリオでは、7,000円を維持できればさらなる上昇が期待されます。一方、上場間もないため明確な上値目標は見えにくいものの、投機的資金の流入が続けば大きな値幅を伴う展開も考えられます。
一方、弱気のシナリオでは、RSIの高水準を背景に一時的な調整が入り、6,500円〜6,800円のレンジで推移する可能性があります。この水準を維持できるかが今後の値動きの鍵となり、5日移動平均線を下回る場合は、25日移動平均線が下値のサポートとなるでしょう。
短期トレードでは、利益確定のタイミングが重要となり、RSIが80を超えた場合は警戒が必要です。押し目買い戦略では、6,500円〜6,800円の反発を確認することがポイントとなり、出来高の減少はトレンド転換の兆しとして注意が必要です。
一方、長期投資では、短期の値動きに惑わされず、ドローン市場の成長性や業績推移を考慮しながらポジションを構築することが有効です。25日移動平均線や今後形成される200日移動平均線を活用し、適切な買い増しのタイミングを見極めることで、リスク分散を図りながら安定した運用が可能となります。
弊社では、個別材料株物色を取り巻く様々な市場環境を踏まえ、今後の相場において短期的な投資チャンスを的確に捉え捉えることを目指します。収益機会を最大限に活かすべく、今後急速に株価が上昇すると想定される銘柄を既に複数選定しており、その動向をマークしております。
今後、これまでの個別株物色を牽引してきた銘柄とは異なる新たな銘柄群が急浮上してくる展開も十分に想定されると考えております。このような短期的な物色に適した銘柄群については、今後も弊社の有料レポートで詳細な分析とともに急騰候補を取り上げていく予定です。