ベースフード(2936)、TOBで停滞?「次の一手」は?株価再評価の可能性を探る

 

ベースフード(2936)
2025年2月21日の終値は608円(-12円)となっています

ベースフード(2936)は、前回の記事で指摘した上昇トレンドを維持しながら、さらなる高値を試す展開となっています。しかし、今月中旬に発表されたTOBにより、短期的には相場の停滞が想定されます。

~前回の記事~
ベースフード(2936)、収益改善で見直しの動き!相場は次のステージへ発展するか注目!

 

この銘柄については、弊社の有料ポートで昨年9月中旬ごろに220円で配信。当時は、投機性の高いファンド資金が介入している案件として取り上げた経緯があります。また、ベースフードは、売上成長率の高さが際立っており、今後業績内容が大きく変化する可能性を秘めた銘柄です。そのため、短期的な値動きだけでなく、中長期的にも成長が期待できる案件として注目してきました。

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2025年2月にMBFアクセラレーションによるTOB(公開買付)が発表され、公開買付価格である688円に向けた安定した推移を見せています。一般的に、TOBが発表されると市場価格は買付価格に収束する傾向があり、今回もその動きが見られます。

今回のTOBは、MBFアクセラレーションがベースフードの発行済み株式の一部を取得する目的で実施し、買付価格は1株あたり688円、買付予定株数は3,690,000株です。買付期間は2月18日から4月15日までとなっており、これにより株価の大幅な変動は抑えられる可能性が高いと考えられます。

 

※ ベースフード(2936)の日足

 

日足チャートでは年初来高値を試す動きが見られますが、需給と投資家心理の観点から、公開買付価格を大きく上回る展開は想定しにくい状況です。そのため、TOB期間中は株価が一定水準で推移する可能性が高いでしょう。

一方で、TOB終了後の動向を冷静に見極めることで、新たなチャンスを掴む可能性も広がります。同社の成長ポテンシャルは引き続き注目される要素であり、収益性の改善や海外展開の進捗が株価の新たな材料となる可能性があります。特に、香港市場での成功を受け、米国市場への本格参入が進んでいる点は今後の株価形成に影響を与えるかもしれません。

 

また、テクニカル面では、TOB終了後にどの水準で需給バランスが整うかが鍵となります。TOB前の水準に戻るのか、新たな材料により株価が再評価されるのか、慎重に見極める必要があります。

今回のTOBにより、短期的には株価の大きな変動は抑えられ、やや退屈な相場が続く可能性があります。しかし、TOB終了後には新たなポテンシャルが浮上する可能性もあり、引き続き注視すべき銘柄と言えるでしょう。

 

 

弊社では、個別材料株物色を取り巻く様々な市場環境を踏まえ、今後の相場において短期的な投資チャンスを的確に捉え捉えることを目指します。収益機会を最大限に活かすべく、今後急速に株価が上昇すると想定される銘柄を既に複数選定しており、その動向をマークしております。

今後、これまでの個別株物色を牽引してきた銘柄とは異なる新たな銘柄群が急浮上してくる展開も十分に想定されると考えております。このような短期的な物色に適した銘柄群については、今後も弊社の有料レポートで詳細な分析とともに急騰候補を取り上げていく予定です。

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