ブシロード(7803)
2025年3月14日の終値は535円(+10円)となっています
昨年秋以降、ブシロード(7803)の株価は明確な上昇トレンドを描いてきましたが、3月に入り調整色を強めています。本記事では、これまでの上昇要因を振り返るとともに、海外事業の見通し、業績の上方修正、国内事業の展開に注目し、今後の投資対象としての見通しを分析していきます。
ブシロード(7803)は、エンターテインメント事業を展開する企業で、主にトレーディングカードゲームやスマホ向けゲームアプリの開発・販売、アニメ制作、音楽コンテンツのプロデュースを手掛けています。さらに、「新日本プロレス」や「スターダム」などのプロレス団体を運営し、スポーツエンターテインメントにも注力。多彩なコンテンツを通じて国内外のファンに幅広く展開しています。
時価総額が380億円規模の小型株であり、現在の不安定な市場環境では、こうした小型成長株に資金が流れやすい傾向にあります。特に、成長期待の高いファンド資金も含まれており、今後の相場のボラティリティが高まる要因となる可能性があります。これにより、短期的な値動きが大きくなる可能性もあり、更なる値幅取りの動きも期待されます。
また、この銘柄に関しては、投機系ファンドが関与している案件でもあり、1月に弊社の有料レポートにて400円で取り上げた経緯があります。その後も、株価の上昇トレンドは続いていますが、短期資金の流入が加速する局面では、依然として強い相場に発展する可能性を秘めています。また、個人投資家からの人気が高いことも、この相場の流動性と投機性を高める要因となっています。
※ ブシロード(7803)の日足
特に株価が大きく動く要因となったのは、2月14日に発表された2025年6月期の通期業績予想の上方修正です。売上高は4%増の49,000百万円から51,000百万円へ、営業利益は50%増の2,000百万円から3,000百万円となる見込みです。経常利益と純利益もそれぞれ50%増加が見込まれており、好調な業績を示しています。
この上方修正の要因として、TCG(トレーディングカードゲーム)ユニットやライブエンタメユニットの好調な業績が挙げられます。特に、「BanG Dream! Ave Mujica」のアニメ放送や大型ライブイベントが売上を牽引し、関連グッズやパッケージ販売の伸びが見込まれます。
エンターテインメント事業全体の売上は前年同期比で20.3%増となり、TCGユニットの売上が特に好調でした。海外売上高比率は39.6%に達し、TCGの海外売上高の増加やグッズ商品の海外出荷が寄与しています。2024年6月期の海外売上高比率は前年比2ポイント増の23%となり、海外市場での拡大が進行中です。
TCG事業を中心に海外展開を加速しており、特にアジア・北米市場での成長が顕著です。2025年6月期第2四半期では、海外売上高比率が39.6%に達し、事業計画通りに進捗しています。さらに、2025年後半には「ゴジラ カードゲーム」などの世界的IPを活用した新規タイトルの投入が予定されており、海外売上のさらなる拡大が期待されます。
エンターテインメント事業全体の売上は前年同期比で20.3%増となり、TCGユニットの売上が特に好調でした。海外売上高比率は39.6%に達し、TCGの海外売上高の増加やグッズ商品の海外出荷が寄与しています。さらに、2024年6月期の海外売上高比率は前年比2ポイント増の23%となり、海外市場での拡大が進行中です。TCG事業を中心に海外展開を加速しており、特にアジア・北米市場での成長が顕著です。2025年6月期第2四半期では、海外売上高比率が39.6%に達し、事業計画通りに進捗しています。さらに、2025年後半には「ゴジラ カードゲーム」などの世界的IPを活用した新規タイトルの投入が予定されており、海外売上のさらなる拡大が期待されます。
ブシロードは世界16か所以上で「Bushiroad EXPO 2025」を開催し、グローバルでのブランド認知度向上を目指しています。こうした積極的な海外戦略が、今後の成長を後押しする重要な要素となるでしょう。さらに、為替相場の影響による為替差益590百万円が営業外収益として計上されており、財務面でもプラスの要因となっています。
一方、国内事業の売上高も伸びていますが、その成長率は14.3%にとどまり、海外事業の成長率(約21.6%)を下回っています。今後は国内市場の安定成長に加え、海外市場のさらなる拡大が成長の鍵となるでしょう。
ブシロードは海外事業の拡大(TCGの成長、グローバル展開強化)、業績の上方修正(通期利益50%増)、国内市場の安定成長(TCG・ライブ・物販)といった要因を背景に、今後も魅力的な投資対象として注目すべきと考えます。一方で、スポーツ事業の回復遅れ、中国市場の動向(MD出荷の減少)、新規タイトルの成功可否といったリスク要因も存在するため、今後の業績推移を丁寧に見極めていく必要があります。しかし、国内外ともに今後の成長余地が大きいことを考えると、エンターテインメント業界でのポジションを確立しつつあります。中長期的な視点で見れば、引き続き投資妙味のある銘柄と考えられます。
弊社では、個別材料株物色を取り巻く様々な市場環境を踏まえ、今後の相場において短期的な投資チャンスを的確に捉え捉えることを目指します。収益機会を最大限に活かすべく、今後急速に株価が上昇すると想定される銘柄を既に複数選定しており、その動向をマークしております。
今後、これまでの個別株物色を牽引してきた銘柄とは異なる新たな銘柄群が急浮上してくる展開も十分に想定されると考えております。このような短期的な物色に適した銘柄群については、今後も弊社の有料レポートで詳細な分析とともに急騰候補を取り上げていく予定です。