Heartseed(219A)が回復基調、治験フェーズ進展と成長期待が再び相場を押し上げるか注目!

 

Heartseed(219A)
2025年5月9日の終値は2388円(-22円)となっています

3月中旬以降、株価は安値圏から徐々に下値を切り上げる動きを見せており、相場は調整局面を脱しつつある印象です。

株価は、今年1月に付けた高値(3,880円)から調整が進み、一時は1,570円まで下落しました。しかしその後は持ち直し、現在は2,300円台まで回復しています。特に4月中旬以降は出来高を伴った反発の動きも散見され、回復基調が鮮明になりつつあります。

この背景には、Heartseedが推し進する再生医療プロジェクトの98001「HS-001」の施術対象に関する第I/II相試験(LAPiS試験)の全病例投与完了や、安全性レビューの7章が進むなど、事業進展の信頼系を支える加点があります。さらに、年内の治體開始が期待される「HS-005」の5分類カテーテル投与型プロジェクトも未来性を高める要素として投資心理に強く影響しています。

 

Heartseedは、iPS細胞から作られた心筋球による治療の開発を進めている注目のバイオベンチャー企業です。再生医療という将来性の高い分野での期待感から、投資家の関心が集まっています。特に、2024年末からの株価急騰は、こうした成長期待に加え、バイオ関連株への資金の循環的な流入が相場を後押ししたと考えられます。

また、この銘柄に関しては、弊社有料レポートにおいて、3月中旬に1700円台で取り上げた経緯があります。ヘッジファンドが狙う有望案件として「投機性も兼ね備えた相場」へ発展する見込みのある案件として注目してきた背景があります。

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※ Heartseed(219A)の日足

 

日足チャートを見ると、4月末以降は出来高が増加傾向にあるものの、株価自体は大きな上昇にはつながっていません。ただし、同じバイオ関連銘柄であるサンバイオ(4592)やQPS研究所(5595)などが再び注目され始めており、バイオセクターの一角に資金が戻りつつある兆しも感じられます。

こうした外部の資金流入がHeartseedにも波及する可能性があり、今後の材料次第では株価の本格的な再浮上につながる展開も視野に入ります。足元での値動きは慎重さを伴うものの、期待感はじわりと高まってきている印象です。

 

さらに、2025年12月期の通期業績予想では、売上高が23億9,400万円と、前期比で174.0%の大幅増収を見込んでいます。これは、ノボノルディスク社との技術提携に基づくマイルストン収入の受領や、研究支援金の増加が背景にあります。一方で、営業損失は10億1,000万円、当期純損失は9億5,900万円の見通しと、依然として赤字が続くものの、研究開発を積極的に進めているフェーズとしては妥当な水準と考えられます。高い自己資本比率(93.7%)を維持していることも、財務的な安定性の裏付けとなっています。

 

また、バイオ株特有の「材料主導型」の特性を踏まえると、足元の調整局面は収束に向かい、再びボラティリティの拡大局面に移行する可能性があります。Heartseedが次の治験フェーズに進展するタイミングや、パートナー企業との提携強化といったイベントドリブンな材料が、相場を大きく動かす契機となり得ます。

 

実際、3月中旬には一部の投機筋が1700円台でまとまった買いポジションを構築し、短期間で2500円台まで買い上げる動きが水面下で確認されました。こうした資金の動きは、個人投資家の関心を一気に高め、相場に火をつける引き金となった経緯があります。

今後も同様の投機的資金が再流入する可能性は否定できず、機関投資家と個人投資家の思惑が交錯する中、ファンダメンタルズと需給の両面から動意づく場面を見極めることが、投資家にとって重要な局面となります。

 

 

弊社では、個別材料株物色を取り巻く様々な市場環境を踏まえ、今後の相場において短期的な投資チャンスを的確に捉え捉えることを目指します。収益機会を最大限に活かすべく、今後急速に株価が上昇すると想定される銘柄を既に複数選定しており、その動向をマークしております。

今後、これまでの個別株物色を牽引してきた銘柄とは異なる新たな銘柄群が急浮上してくる展開も十分に想定されると考えております。このような短期的な物色に適した銘柄群については、今後も弊社の有料レポートで詳細な分析とともに急騰候補を取り上げていく予定です。

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