ひとこと・・・ 日経平均は反落、グロースも一服。週末には米雇用統計、米半導体大手決算にも注目

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

きょう(6月5日の)東京株式市場では、日経平均株価は反落して取引を終えました。前日の米国市場で発表された民間雇用統計や非製造業景況指数が市場予想を下回ったことにより、米景気の減速懸念が台頭し、投資家心理を冷やしました。為替の円高進行で、輸出株に売りが広がったことも相場の重しとなりました。

また、グロース市場も5営業日ぶりに下落し、上値追いの流れに一服感が見られます。

明日から週末にかけては、米国で5月の雇用統計の発表が予定されており、内容次第では金利見通しや景気への評価に影響を及ぼす可能性があることから、市場の関心が集まっています。このため、日本市場では積極的な売買を控える動きが強まる可能性があります。

一方で、半導体関連銘柄の物色が続く中で注目されるのが、米Broadcomの決算発表です。AIや半導体分野への需要期待が強まるなか、同社の業績はセクター全体の方向感に影響を与える可能性があります。先月のNVIDIA好決算を契機に、日本のグロース市場で「関連銘柄探し」が活発化した経緯があり、Broadcomの決算次第では、短期資金が連動する展開も想定されるため、波及効果にも注視が必要です。