ひとこと・・・ 日経平均3日ぶり反発、グロース市場は続落 物色は成長株離れの兆し

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

きょう(9月2日)の東京株式市場は、日経平均が3営業日ぶりに反発しました。前日の大幅安から自律反発が入ったものの、42,500円付近では戻り売りが優勢となり、上値の重さが意識される展開でした。背景には、米国の利下げ観測を受けたドル安・円安基調や、日銀副総裁による追加利上げ慎重姿勢があり、海外投資家を中心とした大型株への買いが流入しています。

一方、東証グロース市場250指数は続落し、終値は774.48で前日比3.50ポイント安となりました。グロース市場は8月下旬以降、780〜790ポイント台での小幅な値動きが続いており、方向感に欠ける状況です。特に、米国金利の高止まり懸念や国内個人投資家の慎重姿勢から、成長株への資金流入は限定的です。短期資金による仕掛け的な動きも鈍く、出来高も低水準で推移しています。

市場全体としては、米国雇用統計や日銀会合などの重要イベントを控え、外部環境次第で流れが大きく変わる可能性があります。

グロース市場に資金が戻るためには、新たなテーマ株の浮上や投機筋の活発化が必要であり、770ポイントの下値支持を維持できるかが当面の焦点です。