オンコリスバイオ(4588)、思惑相場は次のフェーズへ!今の株価水準と今後の注目点を整理

 

オンコリスバイオファーマ(4588)
2026年1月9日の終値は1519円(-76円)となっております

前回記事(2025年11月10日)以降も上昇基調を維持し、直近では年初来高値を更新する展開となりました。特に12月中旬頃を起点に株価は明確に切り上がり、短期間で8割強の上昇を記録しています。前回記事投稿時の900円台の局面から大幅高となっており、この値動きは単なる自律反発ではなく、相場の質が変化したことを示唆しています。

~前回の記事~
投機筋が動いた!オンコリスバイオ(4588)に見る「イベント通過型」急騰の構図

 

オンコリスバイオファーマ(4588)は、希少がんや重症感染症を対象に、腫瘍溶解ウイルスなど独自技術を用いた医薬品開発を手がける創薬ベンチャーです。

この銘柄に関しては、昨年9月中旬に弊社有料ポートにて615円付近で取り上げた銘柄でもあります。バイオ関連株で個人投資家の資金が入りやすい小型株であり、投機的な買いが相場に大きく影響しています。

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今回の上昇局面を振り返ると、まず需給面の変化が明確な起点となりました。12月15日に第21回新株予約権の全量行使が完了し、希薄化懸念が完全に解消されたことで、市場に残っていた不確実性が一つ取り除かれました。ワラント行使という重石が外れたことで、短期資金が入りやすい環境が整ったことが、今回の上昇の起点といえます。

これを裏付けたのが、OBP-301の承認プロセスの進展です。12月26日には、PMDAから「臨床」「非臨床」「品質」の各区分で申請確認文書を受領しました。承認申請が実務段階に入ったことが明確になり、想定通りに進んでいるとの受け止めが市場に安心感をもたらしました。

さらに、富士フイルム富山化学との品質契約締結により、承認後の供給体制も具体化しています。業績への直接的な影響は限定的ですが、承認期待が思惑先行から実行段階を意識した評価へと移りつつある点が、足元の株価を支えている要因と見ています。

 

※ オンコリスバイオファーマ(4588)の日足

 

日足ベースのテクニカルを確認すると、12月中旬に800円台で底打ちした後、25日線・75日線を順に回復し、直近では5日線が急角度で上向く形となっています。ボリンジャーバンドは拡張局面に入り、上昇トレンドの強さを示唆しています。上昇局面で出来高も伴っており、単なる薄商いの仕掛けではなく、実需と短期資金が重なった値動きといえます。一方でRSIは高水準にあり、短期的には過熱感が意識されやすい局面です。急伸後は高値圏での値固めや、押し目形成を挟みながらトレンドを維持できるかが、目先の焦点となります。

 

また、引き続き投機系ファンドの関与も続いています。ただし、急騰と急落を繰り返す初動局面とは異なり、調整を挟みつつ水準を切り上げている点は、テーマ性と需給が噛み合った相場フェーズが移行しつつあることを示しています。

一方で、現在の株価水準が業績や収益性に見合っているかという点では、依然として期待先行の側面が強いことも事実です。時価総額は既に開発段階のバイオベンチャーとしては軽くなく、今後は承認審査の進捗やスケジュール感が、より厳しく評価される局面に入ります。

 

ここまでの値動きを踏まえると、前回記事で示した「需給改善とOBP-301の進展が重なれば相場は継続する」という見立ては、現在も大きく崩れていません。一方で、株価はすでに数段切り上がっており、これまで以上に材料の中身や出てくるタイミングが問われる局面に入っています。現在の強いトレンドが維持されている間は無理に売る必要はないものの、その前提が崩れた場合に、どこで対応するのかを予め心構えをしておくことが、現実的な向き合い方といえます。

 

 

現在の市場では、投機性の高い資金が流入することでボラティリティの高い相場が散見されます。同時に、上記の銘柄に続く、まだ初動段階にある有望な銘柄も多く控えています。弊社では、今後の市場動向を慎重に見極めながら、これらの有望案件をを最適なタイミングで、有料レポートにて順次配信していく予定です。

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