新年相場は好スタート 日経平均は史上最高値圏、グロース市場は循環物色が活発化

個別株投資では、景気や経済、政治、為替、金融政策など、マーケット全体の動向を把握することが不可欠です。これらの要因は相互に影響し合い、投資家心理や短期マネーの流れに影響を与えています。投資機会を活かすためには、こうした外部環境や市場心理をしっかりと理解することが、物色トレンドを見極めるうえで非常に重要です。

 

新年相場入りとなった今週は、日経平均が史上最高値に接近する水準まで上昇する一方、グロース市場でも個人投資家を中心とした物色が活発化し、全体としてリスク選好の地合いが意識される一週間となりました。

 

 

 

今週の日経平均は、年初からの米国株高とドル高・円安基調を追い風に、週初から強いスタートを切りました。米国ではハイテク株を中心にリスクオンの流れが続き、その動きが日本市場にも波及しました。円安の進行も輸出関連株の採算改善期待を高め、指数全体を押し上げる要因となりました。

週半ばには、利益確定売りや中国の対外政策や通商面を巡る不透明感への警戒から調整する場面も見られましたが、下押し局面では押し目買い意欲が強く、週末にかけては持ち直す展開となっています。

こうした動きを踏まえると、指数が一方向に走るというよりも、高値圏でのもみ合いを前提に、物色の軸が個別銘柄へ移りやすい局面に入っていると捉えられます。指数水準そのものよりも、地合いと資金の向かう先をどう読むかが、投資判断の分かれ目になりやすい状況です。

 

※ 日経平均の日足

 

※ グロース市場指数250の日足

 

一方、東証グロース市場では、指数としては堅調さを保ちながらも、値動きは銘柄ごとの差が大きく、循環物色の色合いが濃い相場となりました。年初のリスクオンムードを背景に、個人投資家や短期資金が材料性やテーマ性のある銘柄へ向かい、短期的な値幅を狙う動きが目立ちました。その反面、直近で急騰した銘柄では利益確定売りも早く、資金が次のテーマへ移動する展開が繰り返されています。

グロース指数自体は底堅さを示していますが、指数主導というよりも個別物色主導の相場であり、選別色の強い局面と言えます。今後も、指数の上下に一喜一憂するというより、短期筋や個人投資家の関心がどのテーマに向かっているのかを見極める姿勢が重要になりそうです。

 

新年入り後の東証全体を見ると、金融政策イベントが乏しい中でも、海外株式市場の強さと円安を背景に、リスク選好が優勢な状態が続いています。プライム市場では指数の水準感が意識されやすく、調整を交えながらの推移が想定されます。一方、グロース市場では引き続き個人主体の短期物色が中心となり、指数以上に銘柄選択の巧拙がパフォーマンスを左右する展開が続くでしょう。

日経平均は高値圏で値動きが荒くなる可能性があるものの、現時点では明確なトレンド転換を示す材料は乏しく、押し目では買いが入りやすい地合いと見ています。

グロース指数についても、大きく崩れるリスクは限定的で、テーマ循環を伴いながらも底堅い推移が期待される局面です。今後は指数の動きだけに左右されるのではなく、個別銘柄の需給や市場参加者の動きを丁寧に捉えることで、投資機会を見出しやすい環境が続くと見ています。